はじめに|音声文字起こし、しんどくなっていませんか?
録音データを聞きながら、ひと文字ずつ手で書き起こす──。 そんな「聞き起こし作業」、正直しんどい…と感じたことはありませんか?
とくに仕事や勉強、インタビュー記録などで長時間の音声を扱うときは、
時間がかかる
集中力がもたない
ミスが出てしまう
など、なかなか思うように進まずイライラしてしまうことも。

文字起こし、うまくできなくてイライラしませんか?
そんなときに便利なのが、音声を文字に変換してくれる自動ツールです。 最近では無料でも精度の高いものが増えてきて、 スマホひとつでもかなり効率的に文字起こしができるようになっています。
この記事では、
無料・有料どちらもあるけど、まずは「無料」重視
スマホだけでも完結できる方法あり
PCで本格的にやりたい人への高精度ツールもあり
という観点で、あなたの作業スタイルに合った「時短ツール」を紹介していきます。
「文字起こし、もっとラクにしたい」 そんな方にこそ読んでいただきたいまとめです。
それではさっそく、スマホでできる方法から見ていきましょう。
スマホで使える音声文字起こしツール
ここでは、スマホで使える文字起こしツールを4つ紹介します。 どれも無料プランがあり、iPhone・Androidどちらにも対応しています。

スマホで使えるって便利
1. Whisper Note(Whispr)
AI音声認識のWhisperを使ったスマホ向けアプリ。 録音+自動文字起こしが同時にでき、精度も比較的高めです。
操作がシンプル
無料枠あり
日本語にも対応(若干クセあり)
「まずは試したい」という人には手軽で便利です。
→ シンプルな録音&Whisperベースの文字起こしがスマホで使えます
📝 iPhoneをご利用の方は、App Storeで「Whisper Notes」または開発者名「Yeonni Lee」で検索してご確認ください。
アプリアイコンは白背景に黒い波形マーク(心電図のようなデザイン)が目印です。
※買い切りアプリで、価格は700円です(2025年6月時点)。

Whisper Note(Whispr)アプリ
2. Otter.ai(アプリ版)
英語圏で人気の文字起こしサービスOtterのスマホ版。 リアルタイムで音声をテキスト化してくれます。
ノイズに強い
複数人の話者にも対応
英語に最適化されている(日本語精度はやや低め)
ビジネス用途や会議の文字起こしに向いています。
→ 日本語対応あり、スマホアプリはApp Store/Google Playからダウンロード可能
3. Google ドキュメント+音声入力
Androidユーザー限定ですが、Googleドキュメントの音声入力を使えば、 スマホでも音声をテキスト化できます。
アプリ不要
Googleアカウントがあればすぐ使える
ネット接続が必要
ちょっとしたメモや短い録音の文字起こしにぴったりです。
→ スマホでChromeを使用し、Googleドキュメントを開いて音声入力をONにすることで利用可(※マイクON)
4. ボイスメモ+変換アプリ(例:VoiceTrans, Speechy)
iPhoneで録音した「ボイスメモ」を、あとから文字に変換してくれるアプリもあります。
無料版でも試せる
アプリによって変換精度に差がある
長時間ファイルは有料になることも
録音済みの音声がある人におすすめのスタイルです。
スマホだけで完結できる文字起こしツールは、 ちょっとした作業や移動中のメモ代わりにも便利。
▶ 詳しくはこちら(VoiceTra(iOS/Android))
👆の画面で開かない場合
iPhoneをご利用の方は、App Storeで「Speechy Lite」と検索してインストールしてください。
アイコンは赤いマイクのマークが目印です。

Otter.ai、Speechy、Google Docsなどをアイコン&名称紹介
次のセクションでは、さらに高精度なツールが使えるPC版をご紹介します。 「精度重視」「長時間ファイルを扱いたい」場合はこちらも参考にしてみてください。
PCで使える高精度ツール
スマホよりも長時間の音声を正確に文字起こししたい場合は、PCのツールが頼りになります。
ここでは、精度・拡張性・コスパの面で人気のある3つを紹介します。

Whisper CLI、Notta、Audacity連携などの作業をしているイメージ
1. Whisper Web UI(無料・高精度)
OpenAIが開発した音声認識モデル「Whisper」を、Webブラウザで手軽に使える無料ツールです。
長時間音声も処理可能(分割機能あり)
話者分離やチャプター機能の自動補助も可能
導入に少しだけ初期設定が必要(Web版なら簡単)
英語以外の精度も比較的高く、YouTube動画の字幕化にも活用できます。
Whisper Web UIのリンクについて
かつてよく使われていた「Whisper Web UI(freddywording版)」は、現在GitHub上から削除されており、以下のリンク先はアクセスできません:
🔗 https://github.com/freddywording/whisper-webui(※404エラー)
将来的に復活する可能性もあるため、参考までに記載しておきます。
現時点で安定して利用できるのは、以下のOpenAI公式のWhisperリポジトリです:
これはコマンドラインで動かすタイプですが、各種Web UIやGUIツールのベースとして活用されています。最新情報もこちらから確認できます。

WhisperリポジトリとPC画面風の要素
2. Notta(無料あり・多機能)
ビジネス系ユーザーにも人気の文字起こしサービスで、PCブラウザから利用可能。
音声ファイルをアップロードするだけ
会話形式での表示やタグ付けも対応
月3ファイル程度まで無料、それ以上は有料
スマホ連携もできるので、「録音はスマホ、処理はPC」と使い分けるのも便利です。
→ 無料プランあり、録音から文字起こし・翻訳まで対応。日本語OK
3. Audacity × Whisper連携(上級者向け)
音声編集ソフトAudacityに、自動ラベリングやチャプター補助機能を組み合わせて使う方法。
自動で無音検出→ラベル挿入(Silence Finderなど)
Whisperで変換しやすいファイルに加工できる
導入や設定に少しコツが必要(図解で丁寧に解説予定)
Whisperの強みを活かして、より精度の高い編集が可能になります。
よくある失敗、成功のコツ、使い分けパターン
ツールを使えば便利!…とはいえ、実際には思わぬトラブルや「うまくいかない」こともあります。 ここでは、よくあるパターンとその対処法、うまくいくコツをご紹介します。

「うっかり保存忘れ」「ノイズ混入」などあるあるパターン
よくある失敗例
録音環境が悪くて音声がうまく認識されない
無音カットや話者区切りが入っていなくて編集が大変
長時間ファイルでアプリがフリーズ or 強制終了
こうした失敗は、録音時の工夫+事前の分割処理でかなり軽減できます。
成功させるコツ
なるべく静かな場所で録音(エアコンや風の音も注意)
マイクはできれば外付けにする(イヤホンマイクもOK)
長いファイルは事前に5〜10分単位で分割してから処理
Whisper系はファイル形式(WAVやMP3)によって精度が変わることも
自分に合った使い分けパターン
スタイル | おすすめツール | 特徴 |
---|---|---|
スマホで手軽に | Whisper Note, VoiceTrans | 簡単操作、外出先でもOK |
PCでしっかり | Whisper Web UI, Notta | 高精度、長時間向け |
編集もやりたい | Audacity連携 | 音声編集+変換で精密処理 |
それぞれのライフスタイルや作業目的に応じて、ツールの使い分けが重要です。
結論:自分はどのスタイルが楽?がわかる選択グラフ
最後に、「どのツールが自分に合っているか」がすぐ分かる選択チャートをご用意しました。
音声文字起こしのスタイルは、人によってぴったりなものが異なります。 「スマホだけで完結したい」「編集込みでしっかり仕上げたい」など、目的に応じて選ぶことが大切です。
このチャートを見ながら、自分の作業スタイルにぴったりのツールを見つけてみてくださいね。

自分はどのスタイルが楽?がわかる選択グラフ
番外編:高精度&スマホ対応!Plaud Noteもおすすめ(PR)
ここで番外編として、最近注目されている「Plaud Note」もご紹介します。
6ヶ月で全世界5万ユーザー&12億円売り上げAIボイスレコーダー PLAUD NOTE

超軽量のスマートICレコーダー
録音→自動で文字起こし→ChatGPT連携も可能
専用アプリでスマホから文字起こしを確認・編集できる
特に会議やインタビューなど、録音も文字起こしも一度に済ませたい方にぴったりのガジェットです。

Plaud Noteのイメージ(実際とは違う可能性もあります)
(※PLAUD NOTE の購入や詳細は、各自で公式サイト等をご確認ください)
番外編その2:Appleも音声解析に本気?Speech Analyzerとは
2025年6月、Appleが「Speech Analyzer」という独自の音声解析ツールをGitHubでひっそりと公開したことが話題になりました。
このツールはmacOS専用のコマンドラインアプリで、無音検出・話者の識別・セグメント分割など、文字起こしを支える基本的な処理に対応しています。
今は開発者向けですが、将来的にiPhoneやMacアプリと連携することで、もっと簡単に音声編集ができるようになるかもしれません。

ウィスぴー(Whispy)くん
音声文字起こしは、もはや“手作業でやる”時代ではありません。
目的に合ったツールを使えば、作業時間をぐっと短縮でき、ストレスも減らせます。
このページが、あなたの“聞き起こし疲れ”を軽くするヒントになればうれしいです。
必要なツールから、ぜひ今日から取り入れてみてください!