子どもと安心してLINEを使うコツ|スマホ時間制限とペアレンタル設定ぜんぶ解説

子どもと安心してLINEを使うコツ|スマホ時間制限とペアレンタル設定ぜんぶ解説

LINEは、家族や友だちと手軽にやりとりできる便利なアプリ。
でも、お子さんが使い始めるときには「安全に使えるのかな?」「知らない人とつながらない?」といった不安も出てきますよね。

実は、LINEには「子ども用のモード」や「親の承認が必要になる設定」は標準では備わっていません。ですがご安心ください。
スマホ本体とLINEアプリ、それぞれの設定を少し見直すだけで、お子さんに安心して使わせることができるんです。

このページでは、
📱 スマホでできる時間制限の方法
🔒 LINEアプリ側のプライバシー設定
よくあるトラブルへの対処法 などを
スマホ操作に不慣れな方でも分かるように、ひとつずつ丁寧に解説していきます。

目次

1. 子どもがLINEを使うとき、どんな不安がある?

お子さんが初めてLINEを使うとき、こんな心配はありませんか?

  • 知らない人から勝手にメッセージが届いたらどうしよう

  • LINEに夢中になって、夜遅くまでスマホを手放せない

  • こっそり課金したり、知らないスタンプを買ってしまったら…?

子どもがLINEを使うのは心配だという親

子どもがLINEを使っているのは心配

このような不安を感じるのは、あなただけではありません。
LINEは便利な反面、使い方次第では子どもがトラブルに巻き込まれるリスクもあります。

特に注意したいのが、「LINEは年齢を問わず使えてしまう」という点です。
LINEの利用に保護者の同意は不要で、設定次第では誰でもID検索で友だち登録ができたり、オープンチャットに参加できたりします。

そこで必要になるのが「ペアレンタルコントロール」という考え方。
これは、子どもが安全にスマホやアプリを使うための環境を、大人があらかじめ整えておく方法のことです。

次の章では、その基本となるスマホ本体側の時間制限や使いすぎ対策について見ていきましょう。

2. ペアレンタルコントロールって何?

「ペアレンタルコントロール」と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれません。
でも実際には、スマホやアプリの使い方を“子ども向けにちょっと調整するだけ”のことなんです。

特にLINEの場合、
🔸「親用モード」や「チャイルドロック」のような機能はありません。
代わりに、次の2つを組み合わせて安全対策を行います。

✅ ペアレンタルコントロールの基本

【スマホ本体の制限機能】
   +
【LINEアプリ側のプライバシー設定】
   ↓
子どもが安心してLINEを使える環境ができる!

たとえば、
スマホ側で「LINEは1日30分まで」と時間を制限し、
LINEアプリ内では「知らない人からのメッセージは受け取れないようにする」
といった設定が可能です。

これなら、子どもに使わせながらも、

  • 長時間使いすぎるのを防止

  • 知らない人との接触をシャットアウト
    ができるため、親も子どもも安心してLINEを活用できます

ペアコントロールの基本

ペアコントロールのイメージ

次の章では、まずは「スマホ本体」でできる時間制限の方法を詳しく見ていきましょう。

3. スマホ本体の時間制限を設定しよう

まずは、スマホ本体の機能を使って、LINEの使いすぎを防ぐ方法からご紹介します。
iPhoneとAndroidでは少し操作が違いますが、どちらもスマホ1台でかんたんに設定できます。

🍎 iPhone/iPadの場合:スクリーンタイムを使う

iPhoneやiPadには「スクリーンタイム」という機能があり、アプリごとに使用時間を制限できます。
ただし、子どもに使わせる場合は ファミリー共有+子ども用Apple IDの設定 をしておくことで、より安全で確実に管理できます。

LINEなどのアプリを制限したい場合は、以下の手順にそって設定します。

▶ スクリーンタイムの設定手順(ファミリー共有を使う場合)

  1. 親のiPhoneで「設定」アプリを開き、「ファミリー」→ 子どもの名前(Apple ID)をタップ

  2. 「スクリーンタイム」を選択し、「アプリ使用時間の制限」をタップ

  3. アプリカテゴリ(たとえばSNS)や一覧から 「LINE」 を探して選びます

  4. 使用可能な時間(例:1日30分など)を設定

  5. 「使用制限終了時にブロック」をONにします

  6. 必要に応じて「常に許可」設定の中から LINEを除外 しておきましょう(ここを忘れると制限が効かないことがあります)

📝 補足:

  • スクリーンタイムを利用するには、お子さんのApple IDがファミリーに追加されている必要があります

  • 最初の画面に「このiPhoneは子ども用です」という表示が出ない場合もありますが、手動での設定で十分対応できます

📷 実際の画面(イメージ)

下の画像は、LINEの代わりに「メッセージ」アプリを使った設定例です。
※LINEは2024年以降、iOS17以上が必要になっており、iPhone 6sなど旧機種にはインストールできません。

iPhoneで子どものスクリーンタイムを制御する

iPhoneで子どものスクリーンタイムを制御する

iPhone6sではLINEアプリはインストールできず、代わりにメッセージで代用

メッセージで代用した例

✅ この設定でできること

  • 子どもがLINEを使える時間を「1日◯分」に制限できる

  • 夜間(例:21時~翌朝6時)などの利用もブロック可能

  • 保護者が勝手に変更できないようパスコードでロック可能

このように、iPhoneだけでも「LINEの使いすぎ対策」をしっかり行えます。
続いて、Android端末での設定方法も見ていきましょう。

🤖 Androidの場合:Family Link(無料アプリ)を使う

Androidスマホの場合は、Googleが提供する無料の「Family Link」というアプリを使います。
これは、保護者用スマホから子ども用スマホをリモートで管理できるアプリです。

初期設定の流れ

  1. 保護者のスマホに「Family Link」アプリをダウンロード

  2. 子どものスマホとGoogleアカウントを連携

  3. アプリ使用時間・夜の利用禁止時間を設定

  4. LINEを選び、1日の使用上限を設定

Family Linkでは、アプリのインストール許可制・年齢制限コンテンツのブロックなどもできます。

📘 詳しく知りたい方はこちらもどうぞ

Android公式サイトでは、Family Link の始め方や設定手順を図解入りで分かりやすく紹介しています。
「どの順番で設定するの?」「保護者としてどうリンクするの?」という疑問をお持ちの方におすすめです。

👉 Android公式|Family Linkの使い方をやさしく解説

スマホが苦手な方でも安心して設定できる、初心者向けガイドになっています。

📌 比較表:iPhoneとAndroidの違い

項目iPhone / iPad(スクリーンタイム)Android(Family Link)
利用時間制限○(アプリごとに設定可)○(リモートで設定可能)
夜の制限○(休止時間を設定)○(就寝時間の指定あり)
アプリ制限○(LINEだけ制限など可能)○(LINEだけ制限など可能)
保護者確認必要(子ども用と指定)必須(親アプリから管理)

これらの設定をしておくだけで、
✔️ スマホの使いすぎ防止
✔️ 親が見ていない間のトラブル防止
に大きな効果があります。

スマホ設定ができて、安心した親子が笑顔でリビングにいる風景

スマホ設定をしておけば、親子とも安心して使えます

次は、LINEアプリ側でできる「プライバシー設定」を見ていきましょう。

4. LINEアプリ側で安全設定をしておこう

スマホ本体の時間制限に加えて、LINEアプリの中でもしっかりと安全対策をしておくことが大切です。
特に子どもがLINEを使う場合、知らない人とのやりとりを防いだり、不適切なコンテンツに触れないようにする設定が効果的です。

LINEの「設定」メニューから、プライバシーや友だち追加に関する細かい項目を調整できます。
ここでは、チェックしておきたい4つのポイントをご紹介します。

📱 設定の入り方(共通)

  1. LINEアプリを開く

  2. ホーム画面右上の「歯車マーク(設定)」をタップ

  3. 「プライバシー管理」をタップ

この中に、必要な設定がまとまっています。

🔐 安全設定のチェックポイント4選

設定項目効果おすすめ設定
IDによる友だち追加他人がLINE IDを入力して検索 → 勝手に友だち追加を防ぐOFF
電話番号での友だち追加連絡帳に入っているだけで追加されるのを防ぐOFF
メッセージ受信拒否友だち以外の人からのメッセージが届かなくなるON
オープンチャット参加制限年齢確認をしていないと、一部のチャットに入れなくなる(自動制限)年齢未確認

💡 ポイント解説

  • IDによる友だち追加(OFF推奨)
    → 子どもが自分のIDをうっかり公開してしまっても、他人が勝手に検索できません。

  • メッセージ受信拒否(ON推奨)
    → 友だち以外からのDMが届かなくなり、詐欺や迷惑行為のリスクが下がります。

  • オープンチャット参加制限
    → LINEでは誰でも参加できる「オープンチャット」がありますが、年齢確認をしないことで一部のカテゴリが自動的にブロックされます。あえて年齢確認をスキップするのも、子どもには安心です。

🔒 アプリからの情報アクセスも忘れずにチェック
LINEでは、外部アプリにプロフィールなどの情報を提供する設定があります。
お子さんのプライバシーを守るためにも、「設定」→「プライバシー管理」→「アプリからの情報アクセス」で、「拒否」にしておくのがおすすめです。

👉 LINE公式ガイド|情報アクセスのしくみを詳しく見る

LINEのプライバシー管理

LINEのプライバシー管理

📌 補足:制限後の使い心地は?

制限しても、普段の使い方(家族とのLINE、学校のグループLINEなど)は変わりません。
必要な連絡はそのまま使えて、危険なつながりだけを防ぐのがこの設定のポイントです。

次は、よくあるトラブルや保護者からの「困った!」に答えるQ&Aコーナーに進みます。

5. トラブル対策Q&A|LINE子ども利用のお悩みあるある

LINEはとても便利なツールですが、子どもが使うとなると「ちょっと心配…」というシーンがいくつも出てきます。
ここでは、実際によくあるトラブルやお悩みを取り上げて、スマホ操作が苦手な方でも分かるようにQ&A形式で解説します。

❓Q1. 知らない人からLINEで招待が来た!どうしたらいい?

A.「通報」や「ブロック」機能で即対応できます。

LINEのトークルーム右上にある「≡マーク」から、以下の手順で操作しましょう。

【操作手順】

  1. トークを開く

  2. 右上「≡」をタップ

  3. 「ブロック」または「通報」を選択

知らない人からのメッセージは返信せず、すぐに遮断するのが基本です。
LINEのプライバシー設定(ID検索OFF、受信拒否ON)もあわせて見直しましょう。

❓Q2. 子どもがLINEばかりで、時間を守ってくれません…

A.「スクリーンタイム」や「Family Link」でアプリ別の時間制限ができます。

LINEだけに1日◯分の上限を設定したり、「夜間は使えないようにする」ことで、無理なく使いすぎを防げます。

📱 iPhoneの場合:

  • 設定 → スクリーンタイム → App使用時間の制限 → LINEを選択

📱 Androidの場合:

  • 保護者側のスマホからFamily Linkを開き、LINEの使用時間を制限

「あと○分で終了だよ」とリマインドしてくれる機能もあるので、自然に切り替えができるようになります。

❓Q3. TikTokや他のSNSも心配。LINE以外も制限できる?

A. はい、スマホ全体にコンテンツ制限をかけられます。

LINEだけでなく、他のアプリも心配な場合は、年齢制限やアプリごとのブロック設定を活用しましょう。

🛡️ iPhoneの場合:

  • 設定 → スクリーンタイム → コンテンツとプライバシーの制限 → 「年齢制限」を12+に設定
    (App Storeのアプリも制限されます)

🛡️ Androidの場合:

  • Family Linkでアプリごとにインストール許可/年齢制限を設定できます

「LINEはOKだけどTikTokは禁止」などの細かい調整も可能です。

スマホの設定が終わって安心しかける親子に、やさしく注意するナビキャラやマスコット風イラスト

スマホの設定、気を付けてやってね

💡 おまけのコツ:子どもと“使い方ルール”を話し合おう

どんなに設定しても、完全に防げるわけではありません。
そのためにも、「LINEはこの時間だけ使う」「知らない人とはやりとりしない」などの家庭内ルールを作っておくと安心です。

設定+声かけ=いちばんの安心材料になります😊

6. セキュリティは大丈夫?5つの安心ポイント

「設定はしたけど、これで本当に大丈夫かな…?」
そんな不安を感じたときは、以下の5つのチェックポイントを確認してみましょう。
どれもスマホ1台あればできる、シンプルで確実な対策です。

✅ 1. LINEのID検索はOFFになっている?

ID検索を許可していると、他人が子どものIDを入力するだけで友だち申請が可能に。
必ずOFFにして、知らない人からの接触を防ぎましょう。

📱設定方法:LINEアプリ → 設定 → プライバシー管理 →「IDによる友だち追加」をOFF

✅ 2. メッセージ受信拒否はONになっている?

この設定をONにしておくと、友だち以外からのメッセージを完全にシャットアウトできます。
詐欺・迷惑メッセージの温床を防ぐうえで効果絶大です。

📱設定方法:LINE → 設定 → プライバシー管理 →「メッセージ受信拒否」をON

✅ 3. 夜のスマホ利用を制限している?

「寝る前もLINEを触っていて寝不足に…」というのはよくある話。
スマホ本体の機能で、夜間の使用時間をブロックしておくのがおすすめです。

⏰ iPhone:「休止時間」機能で夜22時~朝6時をブロック
⏰ Android:Family Linkで「就寝時間」の設定が可能

✅ 4. LINEの利用時間に上限を設定している?

「あと少し…」が続いて、ダラダラと使ってしまうのがLINEあるある。
時間制限を設定すれば、「今日はここまで」とメリハリをつけられます。

📱iPhone:スクリーンタイム → App制限 → LINEに30分など
📱Android:Family Link → アプリごとに使用時間を設定

✅ 5. オープンチャットに年齢制限がかかっている?

LINEの「オープンチャット」には、さまざまなトークルームが存在します。
中には未成年にふさわしくない内容も含まれているため、年齢確認をあえてスキップしておくと自動で制限がかかります。

💡年齢確認をしない → 一部のカテゴリに参加できなくなる(=安全)

以上5つのポイントをおさえるだけで、LINEのセキュリティはグンと高まります。
これなら、お子さんがひとりで使っていても心配が少なくなりますね。

こっちを向いて“だいじょうぶだよ”と微笑むお母さんと子ども」

安心できる設定をすれば大丈夫

7. 子どもの利用が心配な方へ

ここまで読んで、「設定は分かったけど、ちゃんとできているか心配…」という方もいるかもしれません。
そんなときは、以下のように スマホ本体とLINEの設定を組み合わせることで、手軽に“ペアレンタルコントロール”を実現できます。

👪 子どもの利用が心配な方へ
スマホ本体の スクリーンタイム(iPhone)/Family Link(Android) と、LINE の ID検索OFF・メッセージ受信拒否ON を組み合わせれば、いわゆる “ペアレンタルコントロール” を簡単に実現できます。
詳しい設定手順や応用テクニックは、次回公開予定の「LINEペアレンタルコントロール徹底ガイド」でまとめて解説 するので、ぜひ合わせてご覧ください!

このように、特別なアプリや機器を使わなくても、日常のスマホだけでしっかり見守り機能を整えることが可能です。
次回の記事では、より具体的な「時間制限の上手な伝え方」なども深掘り予定です📘

8. まとめ|LINE×子ども、安全に使いこなすには

LINEは、子どもにとっても便利で楽しいコミュニケーションツール。
でもその一方で、ちょっとした設定の有無で安全性に大きな差が出てしまうこともあります。

今回ご紹介したように、

  • 📱 スマホ本体で「時間制限」や「就寝時間の管理」

  • 🔒 LINEアプリ内で「ID検索OFF」「受信拒否ON」などのプライバシー設定

  • ❓ よくあるトラブルへの備えと、家庭内ルールの共有

これらを組み合わせるだけで、特別な知識やアプリがなくても、安心して子どもにLINEを使わせる環境が整います

また、すべての設定はスマホ1台で完結できるので、機械が苦手な方でも始めやすいのもポイントです。

🎁 今後の記事でもっと詳しく!

次回予告:「LINEペアレンタルコントロール徹底ガイド」では、
より細かい操作手順や、親子で安心して使うためのコミュニケーションのコツなどをご紹介予定です。

子どもが安全にスマホを使えるよう、できることから少しずつ整えていきましょう。
このページが、あなたとご家族のLINEライフに少しでも役立ちますように🌱しらたまちゃんが手を振る

外部サイトも参考に!LINEと子どもの安心利用に役立つ情報まとめ