iPhone XRからの買い替えは“14”で大丈夫?|Plus/Proとの違い・値ごろ感・買い時ガイド【2025】

「いま撮りたい」と「いまは買えない」の交差点。

「ひろと……今日は、泣いていい?」

昼休み、ベンチに腰を下ろしたさとしが、手のひらの上でiPhone XRをくるりと返した。
泣きたいのは、14が“高い”からだ
※iOS 26の話はもう終わっている。そこから始まった“次の一台”を探す旅も、いよいよ最終コーナー。
候補を絞った最後の壁が、値段だった。

iPhone14が高くて泣いているさとし。ひろとと陽菜がなだめている。

iPhone14が高くて泣いているさとし。

「14、物は良さそうなんだ。画面もカメラも、生活がラクになる未来が見える。でも、中古でも8万円前後って表示を見ると、胸がキュッとする。芽依の靴も新しくしたいし、米も切らしたくない」

ひろとは笑わない。「泣いていい。でも、計算もしてみよ。“高い”って、何と比べての“高い”かを明らかにしよう」
陽菜は電卓を開く。「月で割ると、気持ちが少し整うかも。『買う』じゃなくて、“使う月数で支払う”イメージ」

さとしは深く息を吐いた。「……欲しい。なのに、高いってだけで諦めるのも、悔しい

——いま撮りたい気持ちと、いまは買えない現実。その交差点に立ったまま、立ち止まらない方法を探そう。

この回は、“諦める理由”ではなく、“納得できる理由”を一緒に探す。
14/14 Plus/14 Proのどこに惹かれ、いくらなら自分を許せるか
ページの先で、数字と生活、両方の言葉で、答えを見つけよう。

※これまでの回で「11」「12」「13」「SE3」を検討してきた。
いまは「14」を、“価格の痛み”と“毎日の満足”の両面から見つめ直す番。

目次

泣きたい価格…それでも14に惹かれる理由

うるっと目のさとしに、ひろとのTCOメモと陽菜の電卓が寄り添うカフェの一場面

泣きたい価格、でも月で割れば…」

「高い」って、実は“欲しい証拠”でもある。
目の前の数字に肩を落とした瞬間、同時に心はもう、14の毎日を想像している。

1)“欲しい理由”は、生活の中にある

  • 画面(有機EL):黒が締まる。屋外での見やすさが違う。

  • カメラ:夜の室内、動く子ども、動画の手ぶれ。撮り損ねが減る

  • MagSafe:置くだけで充電が習慣化。帰宅後のひと手間が消える

  • サイズ感(14)持ち替えの違和感が少ない。片手で扱いやすいライン。

さとしは頷く。「“写真がブレない日常”って、思ってたより欲しいんだよね」

2)でも“がっかり”は現実:中古でも高い

電卓と小さな値札カードが置かれた机上の静物

電卓+中古価格メモ

  • iPhone 14(良状態・保証つき)75,000〜85,000円の並びを見かけることが多い

  • 14 Plus95,000円前後(電池の安心と引き換えに、重量・価格が上がる)

  • 14 Pro115,000円前後〜(望遠・120Hz・上質な表示、でも価格は跳ね上がる)

数字で固まる瞬間があるよね」と陽菜。
「ある」とさとし。「“良さ”と“財布”が喧嘩する」

3)“泣きたい”気持ちを整える合言葉は、月で割る

机上にiPhone14とMagSafe・カレンダーとコインの静物

机上にiPhone14とMagSafe・カレンダーとコイン

ひろとがメモを差し出す。

例)14 中古 78,000円、2年使う想定 → 3,250円/月
2年後 下取りや売却 28,000円を見込むなら、実質 (78,000−28,000)/24 ≒ 2,083円/月
14 Plus 98,000円 → 同条件なら (98,000−34,000)/24 ≒ 2,667円/月
※金額はあくまでイメージ。あなたの見積もりで置き換えてOK。

2,000円/月で“夜でもブレずに撮れる日常”が来るなら、高いだけじゃないかも」とさとし。
胸のつかえが、少しだけ言葉になった。

4)14/14 Plus/14 Pro —— 惹かれるポイントの“素直な差”

店頭で14/Plus/Proを持ちくらべる3人

店頭で14/Plus/Proを持ちくらべる3人

  • 14扱いやすさの中心。画面・カメラ・充電の総合点で後悔しにくい

  • 14 Plus電池の心配が最小。外回り・お迎え・長時間移動で余裕。ただし重さは要試着。

  • 14 Pro望遠・120Hz・表示の気持ちよさが決定打に。使い切れる確信が条件。

陽菜が小さく笑う。「“ワクワクの理由”が言えるなら、買う意味がある」
ひろともうなずく。「逆に、理由が言えない“憧れ”だけなら、13の良個体に妙手がある」

5)“買わない勇気”も、ちゃんと選択肢

スマホを箱に戻す手と閉じられる財布

スマホを箱に戻す手と閉じられる財布

  • 待てる人値動きの波を使う(発表直後・決算・年末・新学期前)。

  • つなぎ運用13の良個体+保証でTCO(総所有コスト)を下げて様子見。

  • 家族内の流れ:後日の“お下がり”計画を頭の隅に置く。

1分まとめ(H2-1)
14は“物は良い”。だから高いとがっかりする。
でも、月で割ると“毎日の満足”が見えてくる。
理由を言える惹かれ方なら、選ぶ価値がある。
言えないなら、13の良個体泣かずに繋ぐ道もある。

さらに詳しく:

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XRから14/14 Plus/14 Pro──“生活ジャンプ”はここが変わる(表)

持つ・撮る・充電の3シーンを横並びで示すトリプティック

持つ・撮る・充電の3シーンを横並びで示すトリプティック

「バッグは普段持たない。でも、保育園のお迎えだけは別
抱っこ、園バッグ、連絡帳、買い物袋……そして芽依。
その瞬間に片手でサッと撮れるかどうかが、けっこう大事なんだ」
さとしの一言に、陽菜がうなずく。
Plusは電池が楽ってよく言われるけど、重さが不意打ちになることもある。
それはお母さんたちも同じで、“抱っこ+荷物+片手スマホ”の場面は多いからね」

観点XR → 14XR → 14 PlusXR → 14 Pro
持ちやすさ6.1型で持ち替えの違和感が少ない。片手操作の“ちょうど感”。6.7型で画面広いが、抱っこ+荷物の場面では重さが響くことがある。重さは14より増。ただしサイズは14に近く、バランスは悪くない体感。
画面表示有機ELで黒が締まる。屋外視認性UP。同左+文字や地図が見やすい(保育園連絡や予定の確認が楽)。120Hzの滑らか表示でスクロール気持ちよし。
カメラ夜間・室内の撮り損ねが減る。子ども撮影の歩留まりUP。同左。大画面でフレーミングしやすい望遠・マクロなどPro機能で表現の幅が広い。
動画安定感手ぶれが少なく記録が残しやすい。同左。画面が広い分、被写体追いやすい同左+センサー性能優位で余裕感あり。
電池XRより改善。一日はだいたい安心。一番ラク。お迎え〜寝かしつけまで余裕。14よりやや良い体感(使い方次第)。
価格感(中古)75,000〜85,000円前後(状態・保証で差)。95,000円前後。電池の安心と引き換えに出費増。115,000円前後〜使い切れる確信がある人向け。
一言“生活の中心”に置きやすいバランス型。“電池の安心”は最強だが、片手撮影の俊敏さは人を選ぶ。“とにかく写真と表示”で心が決まるなら最適。

ポイント

  • Plusの重さ問題は、お迎えや買い物の“片手で咄嗟”という生活の瞬間で体感差が出やすい。

  • 逆に外回りが長く充電が難しい日は、Plusの安心感が圧勝

  • Proは「望遠・120Hz・表示の気持ちよさ」を使い切れる人にとって、価格差以上の満足がある。

会話メモ
さとし「芽依を抱っこして、連絡帳を片手で押さえて……その合間にサッと撮る。それが重いと少し怖い
陽菜「落としそうになるストレスって、地味に毎日へこむんだよね」
ひろと「だから“持つ・撮る・見る”の3チェックを店頭で。両手がふさがる状況を想定して持ち比べよう」

店頭で“お迎えシミュレーション”をやってみる

店頭で14/Plus/Proを持ちくらべる3人

店頭で14/Plus/Proを持ちくらべる3人

  • 片手で構えて親指だけでシャッター(音量ボタンでもOK)

  • 抱っこの形を再現:スマホを小指で支える癖が出ないか確かめる

  • 手汗・ケースの滑り:素材で体感が大きく変わる

  • ストラップ穴 or 落下防止の運用を考える(重いほど補助が安心

陽菜「“Plusはお迎え向きじゃない”って決めつけないで。持つ頻度・移動距離、どんな写真を撮りたいかで正解は変わるから」
ひろと「電池の安心 vs 片手の自在さどちらに“毎日の不満”が出やすいかで選ぶと失敗が少ない」

💡 主な仕様はApple公式比較を参照(出典:Apple公式)

13・12・SE3との“現実”──価格と差分の小ささも正直に

3台のスマホ背面とLightningケーブルを置いた比較

3台のスマホ背面とLightningケーブルを置いた比較

13の良個体安く出ると、14の高値がより刺さる」
さとしの本音に、ひろとが数字で返す。

  • 14 vs 13:体感差は小さめ相場・状態・保証で14が勝つ場面あり。

  • 14 vs 125G/MagSafeは同等土俵。電池・状態の良さで14に分がある時がある。

  • 14 vs SE3ホームボタン・軽さはSE3。夜景・動画・画面の満足は14。

望遠・120Hz・電池アイコンで違いを示すピクト図

望遠・120Hz・電池アイコンで違いを示すピクト図

選び方のリアル

  • 「価格差<満足差」なら14へ。

  • 「価格差>満足差」なら13へ。バッテリー交換込みの総額で再計算。

  • SE3軽さとホームボタンを最優先する人の“ベスト”。

さらに詳しく:

3分診断フローチャート──あなたはどれ?

分岐矢印で選択肢を示すカード型フローのイラスト

分岐矢印で選択肢を示すカード型フローのイラスト

Q1:一日、電池が不安?
Yes → Plus / No → Q2

Q2:望遠・120Hzの“使い切る場面”が思い浮かぶ?
Yes → Pro / No → Q3

Q3:お迎え・買い物など片手での咄嗟撮影が多い?
Yes → 14(or Proのサイズ感を再確認) / No → Plus再検討

Q4:Lightning資産を活かしたい?
Yes → 14/14 Plus/14 ProのままOK / USB-C統一派 → 15以降も検討

ひとこと

  • お迎えがある日常では、重さは“撮る自由”に直結

  • 外出が長い日常では、Plusの電池は心の余裕

  • どちらが“毎日の不満”を減らすかで決めると後悔が少ない。

価格が高い…をどう越える?“泣かない買い方”6択

陽菜「“高い”を“納得”に変えるには、買い方から整えるのが近道だよ」

① 保証つき中古は“三点主義”

保証印・ルーペ・電池アイコンの簡素な静物

保証印・ルーペ・電池アイコン

  • 保証:店舗保証 or メーカー整備済み(初期不良・Face ID・True Toneまで扱うか)

  • 状態:外観(レンズ周り/フレーム)・防水テープの貼り直し有無・修理歴

  • 電池最大容量の数値だけでなく、充電回数&保証で見る(短期で交換対応可なら安心)

② 「13の優等生個体」で初期費用を抑える

机上のメモに月額を示す空欄がある静物

気になる所をメモ

  • 14との体感差は小さい

  • 価格差が大きいときは、13+保証のほうが総合で満足しやすい。

  • バッテリー交換込みの総額で見直す(下のTCO参照)。

③ 14 Plusは“電池の心配を根こそぎ減らしたい人”だけ

バッテリーと道標のピクトイラスト

バッテリーと道標のピクトイラスト

  • 外回り、長距離移動、充電環境が読めない働き方なら最強

  • ただし抱っこ+荷物で片手撮影が多い人は重さを要試着

④ 14 Proは“使い切る確信”が条件

被写体ボケの小写真とスマホを並べた静物

被写体ボケの小写真とスマホを並べている

  • 望遠・120Hz・表示品質毎日の喜びになる人向け。

  • 「なんとなく上位」を避ければ、後悔はほぼ消える。

⑤ 家族内“時間差プラン”(温存策)

時計をまたいで渡る2本の矢印のピクト

買い急がず、ベストタイミングで譲り合い。

  • いまは13の良個体でつなぎ将来のお下がり

⑥ 値動きの波を使う

ゆるやかな折れ線で価格の波を示す図

価格はじわじわ波打ちます。 いま高値なら、次のゆるみまで一歩待つだけでも総額は変わります。

  • 新機種発表直後/決算/年末/新学期前は相場が動きやすい

  • 「今すぐ必要?」を自問。必要なら保証重視、待てるなら時期を選ぶ。

💡TCO(総所有コスト)で“月いくら?”

総コスト=購入価格 − 売却見込み +(電池交換など)
月あたり=総コスト ÷ 予定使用月数

  • 例:14 中古 78,000円 → 2年後売却 28,000円 → (78,000−28,000)/24 ≒ 2,083円/月

  • 例:13 中古 60,000円+電池交換 12,000円 → 売却 20,000円 → (60,000−20,000+12,000)/24 ≒ 2,167円/月
    差が小さいなら、“毎日うれしいほう”が正解。

ひろとメモ:「安い/高いじゃなく、払って後悔しないか。」
陽菜:「“言葉にできる理由”がある買い物は、長く納得が続く。」

XRからの移行と“最初にやる設定”(スマホだけでOK)

陽菜「ここ、つまずきやすいから先に書いとくね」

データ移行(クイックスタート)

2台のスマホを近づけて移行するイメージ図

2台を近づけるだけ、転送スタート。

  1. 新旧を近づけて、画面の指示でカメラ読み取り

  2. Wi-Fi転送 or Lightningケーブル直結(不安なら直結が安定)

  3. 旧端末の2段階認証コードを用意しておく

最初にやること

FaceID・写真・バックアップの3アイコンを並べた設定図

FaceID・写真・バックアップの3アイコンを並べた設定図

  • Face ID/パスコード/緊急SOS

  • iCloud写真:最適化(端末容量の節約)

  • バックアップON(“今すぐ作成”で初回を確定)

  • 通知・位置情報:要らないアプリを先に見直すと電池が楽

さらに詳しく:

Lightning勢の時短ワザ(さとし家はこれ)

机上のメモに月額を示す空欄がある静物

さとし家はLightning

  • iPad Air(第3世代)もLightning14なら充電環境をそのまま流用

  • MagSafeは後日でOK(まずはケース+ガラスだけ始める)

  • 車載・モバイルバッテリーも当面そのまま

さらに詳しく:

昼休みの作戦会議 → 夜のイルミへ(迷い→小さな希望)

さとし「14、欲しい。 でも高い。でも……欲しい。」

ひろと:「2,000円/月で、“夜でも撮れる日常”が買えるなら?」
陽菜:「買うことが目的じゃないよ。“残る体験”が増えるなら、意味はある」

夜は“割り切り”だった——でも14なら、灯りを探さずに済む

薄暮のイルミの下で片手で撮る親子の姿

薄暮のイルミの下で片手で撮るさとし

帰り道の遊歩道。木々に小さな光。
芽依が指を伸ばして「きらきら、つかまえたい」。

さとし「SE3は日中はきれいだった。夜は“割り切り”で、
 寝顔はスタンドライトつければ十分撮れた。
 でも、こういう咄嗟の暗め
は、ライト探す間に逃しがちで…」

陽菜:「ライトを足せば撮れるのはSE3の良さ。
でも14なら“そのまま”撮れる場面が増える

ひろと:「手間が減る→失敗率が下がる。つまり思い出の“残存率”が上がる」

さとしは14でそっとシャッターを切る。
暗いのにブレていない芽依の笑顔と、やわらかな灯り。
胸の奥の小さな不安が、小さな確信に変わる。

Q&A──「これって大丈夫?」人には聞きにくい不安に答える

*Lightning・電池・重さのアイコンを並べたカード風イラスト

*Lightning・電池・重さのアイコンを並べたカード風イラスト

Q1:Lightningって、もう時代遅れ?
A: 大丈夫。いまLightning資産が家にある人(さとしはiPad Air第3世代)にとって、14は初期費用が膨らまない現実解。将来USB-Cにそろえるなら、その時にまとめてでOK。

Q2:中古のバッテリー、すぐ死なない?
A: 最大容量の数値だけで判断しない。 充電回数・修理歴・保証の有無をセットで。短期保証での無償交換対応があると安心度が跳ね上がる。

Q3:13の方が安い時、14にしないと“ケチった”ことになる?
A: 価格差<満足差なら14。逆なら13の良個体+電池交換で“泣かずに勝ち”。言葉にできる理由があればどちらも正解。

Q4:Plusは重さに慣れる?落としそうで怖い…
A: お迎え・片手撮影が多い人は要試着。滑りにくいケース/指ストラップで劇的に変わる。落下の恐怖=日常のストレスだから、ここはケチらない。

Q5:Proを選ばないと写真で後悔する?
A: 望遠で撮る場面が多い人はPro一択。そうでなければ、構図・距離の工夫で14でも十分に“残る写真”。“使い切る確信”が条件

Q6:長く使えるって本当?途中で切られない?
A: 近年は長期の更新傾向あり。とはいえ電池の劣化が先に来やすいから、2〜3年で電池交換or乗り換えの柔らかい計画が現実的。

Q7:ケース付けるとどれくらい重くなる?
A: 14で約170g台→ケースで+20〜30gが目安。寝かしつけ中の片手運用を想定して軽いケース+ストラップ穴推奨。

Q8:写真が上手くなくても、14で変わる?
A: 失敗の“救済率”が上がる(手ぶれ/暗所/ピント)。上手くなる前に“撮れる”のが大事。

まとめ:“高い”は事実。でも、“残る”はもっと事実。

持つ・撮る・充電の3シーンを横並びで示すトリプティック

持つ・撮る・充電の3シーンを横並びで示すトリプティック

  • 電池の安心→Plus望遠・120Hz→Proバランス→14

  • Lightning資産がある家なら、14は初期費用を増やさずに始められる

  • 月で割ると、“毎日許せる”価格に変わることがある

陽菜「高いものを選ぶんじゃない。
 “毎日、許せるもの”を選ぶんだよ」

今日、店頭で“持つ・撮る・見る”の3チェックをしてみてください。
抱っこ・荷物・片手撮影……あなたの毎日で、いちばんラクな一台が見えてきます。

🪷 余韻:幸子(彩花経由のメッセージ)

メッセージを見つめて小さく笑うさとし。腕の中で眠る芽依。

夜、彩花からのメッセージを見るさとし(芽依を抱いて苦笑)

その夜、彩花からメッセージが届いた。
「ばあちゃん(幸子)が言ってたよ。
さとちゃん、泣くほど大事にしとるんだって?』って。」

画面を見つめて、さとしは笑った。
泣くなら、まだ大事。
だからこそ、次の一台には理由がいる

——光の下で撮った芽依の笑顔が、そっと答えを押してくれた。

眠る芽依を抱いて手を振るさとし

読んでくれてありがとう。またねー。