結論から言うと「重い日の頻度」で選ぶ
ひろと「価格表だけ見てると迷うよね。僕は“待ち時間が減るかどうか”で見る派。」
陽菜「私は mini を片手で持っちゃう派だから、軽さと合計金額を先にチェックするかな。」
iPad Pro M5が登場。Air(M3)で足りる? それとも Proにする?
この比較のいちばんのポイントは、スペックの高低じゃなくて——
ひろと「“重い作業の日が、どれくらいの頻度で来るか?”だと思う。」
陽菜「“重い”って、たとえば?」
ひろと「4K動画をまとめて書き出す日、3Dのレンダリングが走る日、生成AIで画像を何枚も作る日。同時にZoomで共有したり、外部ディスプレイつないだり。」
陽菜「あぁ、それは“朝の30分短縮できたら救われる”やつね。」

ひろと「速さで選ぶ?」/陽菜「私は用途で」
このレビューでは、最新仕様の全部乗せはしません。
詳細は[速報まとめ:iPad Pro M5 速報レビュー]で押さえたうえで、ここでは差分と“使い勝手”に集中します。
つまり、あなたの1日のどこが速くなるかにフォーカス。
陽菜「私は会議メモ→配布資料→簡単な図が中心。だからAir寄りで様子見かな。」
ひろと「僕は外部SSDで素材扱うし、同時進行で待たされると効率が落ちる。だからProに心が動く。」
朝の通勤、昼休み、夜のひと息——どのタイミングに“待ち”が潜んでいるかを想像しながら読んでみてください。
“重い日の頻度”が多いならPro、少ないならAir。 これがこの記事の結論です。
目次
1. 価格と“合計金額”の現実(Pencil/Keyboard込み)
本体だけ見ると判断ミス。Pencil/Keyboardまで入れた“合計”が現実です。
価格表(本体価格は最低価格から)
| モデル | サイズ | 本体価格 | Pencil Pro | Magic Keyboard | 合計(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| Pro M5 | 11 | ¥[168,800] | ¥[21,800] | ¥[49,800] | ¥[240,400] |
| 13 | ¥[218,800] | ¥[21,800] | ¥[59,800] | ¥[300,400] | |
| Air M3 | 11 | ¥[98,800] | ¥[21,800] | ¥[46,800] | ¥[167,400] |
| 13 | ¥[128,800] | ¥[21,800] | ¥[49,800] | ¥[200,400] |
※ストレージ/セルラーの違いで本体価格が動きます

本体ではなく“合計”で判断
陽菜「キーボードとPencil入れると、“あ、こうなるのね…”って金額になる。」
ひろと「本体が近くても周辺で差が出る。“合計”が現実だよね。」
陽菜「私はメモ中心だから、まずは合計を見てから考える派。」
2. 性能とAI:M5の“待ち時間を減らす”設計 vs M3の“日常の余裕”
陽菜「Siriと“生成”が合わさった感じって、要は“頼んだら終わる”系?」
ひろと「近い。要約・下書き・クリーンアップが“いつもより速く”片づく。
重い日は、M5で待ちが短いのが効く。」
Pro M5:CPU/GPU/Neuralを底上げし、動画・3D・生成の“待ち”を抑える方向。Appleは、プロワークの滞留を減らす設計を前面に打ち出しています。
Air(M3):学習・ノート・資料作成・ライト編集は快適。同時進行で重い処理が重なると差が開く。
Apple Intelligence:要約/清書のたたき台/画像のクリーンアップ/Siriの理解力強化など、毎日の“面倒”を短縮する方向。※機能の対応言語・地域は段階的に広がる見込みです。

ひろとが赤丸の多い週を指差す。陽菜は薄色の日のAir寄りを考える。
ひろと「毎週重い日がある人はPro。たまにならAirでも満足。」
陽菜「私は会議メモと資料中心だから、今はAir寄りだな。」
3. 画面と描き味:OLED(Pro)とIPS(Air)の違い
Pro(Ultra Retina XDR=OLED)
黒の締まりが強く、夜景や影の階調が崩れにくい
HDRのピーク輝度で“まぶしい光”の表現がリッチ
ProMotion(10〜120Hz)/True Toneに対応
Nano-textureガラスはオプション(選べる構成に限る)
→ 厳しい照明や色基準が要る作業(写真・動画の最終確認など)で効く
Air(IPS)
発色・視野角ともに良好で、ノート/イラスト/一般作業は快適
窓際の映り込みや、HDR最終チェックはProに一歩ゆずる

黒の階調・HDR・映り込みを基準に選ぶと迷わない
陽菜「Ultra Retina XDR…“黒がちゃんと黒い”のが気持ちいいね。」
ひろと「でしょ。夜景の黒の階調とか、星空の粒まで見える感じ。
映り込みが気になる現場ならNano-textureもあり。
でも室内作業中心なら、無理に選ばなくてもOKだと思う。」
こんなときProがハマる
窓が大きい会議室や展示会場での色確認
HDR動画や写真の最終チェック
細部の描画で“黒の下地”の見え方をコントロールしたい
こんなときAirで気持ちよく使える
メモ/PDF校正/学習が中心
イラストでも仕上げは外部モニタ側で確認する運用
価格と軽さのバランスを取りたい
ミニQ&A(画面と描き味)
Q1. Nano-textureは誰に向く?
A. 常時強い照明(窓際・展示会場・スタジオ照明)で作業する人。映り込みで色が読みにくいなら効果大。室内で照明コントロールできるなら必須ではありません。
Q2. 120Hz(ProMotion)はどこで効く?
A. 手書き/スクロール/ズームの“ヌルッ”とした追従感で体感差が出ます。素早い描線やページ送りの多い人ほど恩恵あり。
Q3. OLEDは焼き付きが心配?
A. 長時間の高輝度・静止表示が続く運用だとリスクはゼロではありません。対策は自動ロック短め/ダーク外観の活用/常時表示を控える。通常の使い方なら過度に心配しなくてOK。
Q4. True Toneはオンにすべき?
A. 文章・ノート中心ならオンが目にやさしい。色基準が必要な作業(現像・カラーチェック)の瞬間だけオフにする“切り替え運用”が実用的です。
Q5. 11と13、描き味は変わる?
A. 筆圧そのものは同じですが、13は肩で描けるので長いストロークが安定。11は手首中心で細かい線が得意。作業内容で選ぶと満足度が上がります。
Q6. 反射防止フィルム(マット)を貼るとどうなる?
A. 映り込みは減る一方で微細なにじみが出ます。手書き時間が長い人は好相性、写真の仕上げ確認が多い人はガラス系のほうが原画に近い見え方。
Q7. 外部モニタと色合わせは?
A. 仕上げを外部モニタで見る人は、iPad側は作業用(快適設定)、最終確認は外部モニタ(基準設定)に寄せる二段構えがラク。HDR素材は特にこの運用が安心です。
4. 通信と現場の安定感:Wi-Fi 7/C1X(Pro)と、通常利用での違い
Pro(Wi-Fi 7+N1無線チップ/セルラーC1X)
混雑ネットワークでも帯域確保と遅延低下に強い設計
クラウド素材のDL/UL、外部ディスプレイ共有中の転送がスムーズ
モバイルデータも“最大50%高速化”の説明があり、遠征や出先作業で“詰まりにくい”
Air(通常利用)
ブラウジング/動画視聴/オンライン会議は問題なし
ただし、大会場/展示会/ホテルWi-Fiなど混み合う場所ではProの安定性が活きる

帯域とレイテンシの底上げで“詰まりにくい”体験へ
陽菜「Wi-Fiが速いと、実際なにが変わるの?」
ひろと「クラウドの素材待ちが減る。Zoomで画面共有+外部ディスプレイでも、アップロード/ダウンロードが詰まりにくい。
それと、テザリングでの移動編集も“持ちこたえる”感じが増すよ。」
“速いと助かる”具体シーン
取材現場でProRes素材をクラウドへ即アップ → 編集チームがすぐ着手
展示会場で外部ディスプレイに映しながらFigma/Notionを操作 → 同期が途切れにくい
出張先のホテルで大容量のDL → 翌朝の会議資料が間に合う
Proで安心な人
素材をクラウドで回すワークフローが日常
外部SSD+モニターで編集しつつ、同時に会議/共有が発生
大規模会場/遠征が多い
Airで十分な人
家・職場の安定したWi-Fiがメイン
資料作成/視聴/会議が中心、大容量の同時進行は少なめ
ミニQ&A(通信)
Q1. Wi-Fi 7じゃないルーターでも意味ある?
A. ネットワークは相手次第。家庭やオフィスがWi-Fi 6でも、端末側の無線設計の強さ(帯域の掴みやすさ・遅延耐性)は体感差を生みます。混雑時に“落ちにくい”のが効きます。
Q2. セルラーC1Xの“最大50%高速”って、いつ効く?
A. エリア条件が良い時に効きやすい指標。移動中のアップロードや共有リンクの即時配布など、“今すぐ”系で恩恵を感じやすいです。
Q3. テザリング運用でもProのメリットある?
A. あります。会議+アップロード+外部表示の“同時進行”で詰まりにくく、遅延の跳ねが出にくい体験につながります。
5. バッテリーと携帯性:30分で50%(Pro)と重量・取り回し
Pro
約30分で最大50%。対応アダプタ使用時は“間に合う充電”が現実的。
13インチは作業面積が広いぶん重さは出る。机あり前提なら快適、立ち作業や長時間手持ちは工夫が必要。
Air
軽さ×価格のバランスが良い。通勤・読書・手持ちメモはAirに軍配。
11/13 いずれも、ひざ上/片手操作のストレスが少ない。

短時間でも“間に合う”チャージで午後を乗り切る
陽菜「“30分で50%”、朝の支度のあいだに間に合うのがうれしい。」
ひろと「イベント現場の昼休みにも効く。午前に使い切っても、午後の撮影と編集がちゃんと回る感じ。」
こんな人はProの急速がハマる
午前:撮影/編集 → 昼休みでチャージ → 午後:納品まで一気通貫
出先で外部ディスプレイ併用+会議共有が多い(負荷が高い)
電源確保が読めないスケジュールになりがち
こんな人はAirが心地よい
移動中の読書・メモが多く、机なしで使う時間が長い
家と職場の安定したWi-Fi&電源で使うのが中心
軽さ=集中のしやすさにつながるワーク(校正・アイデア出し 等)
持ち運びのコツ(どちらでも効く)
11インチ=手首主体/13インチ=肩主体のつもりで姿勢を変える
バッグは本体が縦向きに立つ仕切りだと出し入れが速い
充電はUSB-C PD対応の30W以上を1ポート確保(モバイルバッテリーでも可)
ミニQ&A(バッテリー・携帯性)
Q1. “30分で50%”って、どの充電器でも出るの?
A. USB-C PD対応の高出力アダプタ(目安30W以上)で達成しやすいです。出先はケーブルもPD対応を用意すると安定します。
Q2. 11と13で疲れ方は変わる?
A. 変わります。11は手首中心で長時間の手持ちに強い。13は肩と体幹を使う前提で“机あり”が快適。座れるかどうかが分かれ目です。
Q3. バッテリーが心配な日は?
A. 低電力モードをON、画面輝度をひと目盛り落とす、不要なバックグラウンド更新を切る——この3点で体感の持ちが変わります。
6. どっちが満足?——“1分診断”

用途の頻度が決め手。 “重い日”が多いならPro
ひろと「迷ったら“重い日の頻度”で決めよう。60秒で判定してみる?」
陽菜「チェック入れてボタン押すだけなら、今すぐできるね。」
どっちが満足?——“1分診断”
当てはまる項目にチェック(✓)→ Pro寄り=+2点 / Air寄り=+1点。最後に「判定する」を押してください。
陽菜「私は7点だった。どっちもアリ…サイズと合計金額で決める、だね。」
ひろと「僕は10点。Pro寄り確定。次は11か13か、触って決めよう。」
小さなヒント(決めきれないとき)
11 vs 13の迷い:
立ち・移動多め→11(手首主体で疲れにくい)
机あり・外部モニタ少なめ→13(面積で作業が整う)
Pencilの体験差:描き味は近いけど、Proの表示力が“微妙なニュアンスの見極め”で効く場面あり。
合計で見る:本体が近くても、Pencil/Keyboardで差が出る。合計の太字を見て判断。
Q&A:迷いごと、ぜんぶここで

迷いごとはここで一気に解決
✏️ Pencil/描き味
影の質問者A「Pencilの描き味、Proのほうが上?」
ひろと「“描く楽しさ”はAirでも充分。Proは表示の表現力で微妙なニュアンスの見極めがしやすくなる感じ。」
影の質問者B「ProMotion(120Hz)は体感ある?」
陽菜「あります。手書き・スクロール・ズームが“スッ”と動く。素早い描線ほど差を感じやすいよ。」
🪟 反射/Nano-texture
影の質問者C「Nano-textureは必須?」
陽菜「強い照明下で色確認をする人向け。ふだんの室内なら無理に選ばなくてOK。」
ひろと「映り込みが絵や色を読みにくくする環境なら、選ぶ価値は大きいね。」
🖥 画面サイズ(11 vs 13)
影の質問者D「11と13、どっちが正解?」
ひろと「作業領域>携帯性=13。持ち運び>画面=11。」
陽菜「11=手首中心で細かい線、13=肩中心で長いストローク…のイメージで選ぶと失敗しない。」
📶 通信(Wi-Fi 7/セルラー)
影の質問者E「家のルーターがWi-Fi 6でも意味ある?」
陽菜「あります。端末側の無線設計の強さで混雑時の落ちにくさは体感差が出るよ。」
影の質問者F「C1Xで“最大50%高速”って実感できる?」
ひろと「条件が良い時に効きやすい。移動中のアップロードや共有リンクの即配布で“詰まりにくい”体験が増える。」
🔋 バッテリー/携帯性
影の質問者G「“30分で50%”は本当に役立つ?」
ひろと「昼休みチャージ→午後の編集・納品まで一気に回せる。イベント現場でも“間に合う”感が違うね。」
🗂 ストレージ/外部SSD
影の質問者H「容量はどれを選べば?」
陽菜「素材の置き場まで含めて考える。外部SSD運用なら512GBでも回るケース多いよ。
ただし常に外付けだと取り回しが増えるから、素材の“直近何日分”を内蔵に置くかを基準に。」
🤖 Apple Intelligence
影の質問者I「AIで実際なにがラクに?」
ひろと「要約/下書きのたたき台/画像のクリーンアップ/Siriの理解力向上。“頼んだら終わる”系の雑務が短くなるイメージ。」
陽菜「対応言語や地域は段階的に広がる前提で考えておくと安心。」
🧭 決めきれない時の最後のひと押し
影の質問者J「それでも迷う…」
陽菜「やりたいことを3つ書き出して、“待ち時間が辛い”作業が含まれるならPro。含まれないならAir。」
ひろと「最後は合計金額(本体+Pencil/Keyboard)でOK。毎週重い日がある人は時間を買う価値がある。」
※本記事の仕様情報は、Apple公式の発表内容をもとに構成しています(出典:Apple公式 Newsroom)
まとめ:重い日の頻度で選ぶ/合計金額で最終判断

やりたいことを3つだけ書き出して、自分に合ったものを。
重い処理の頻度 … 多い → Pro / 少ない → Air
合計金額 … 本体+Pencil/Keyboard で現実を見る
サイズ … 作業領域(13) vs 持ち運び(11)
陽菜「最後はね、“やりたいことを3つ書く→それが速くなるか”で決めよ。迷いがスッとほどけるよ。」
ひろと「僕はPro 13に一歩前進。実機の手触りと合計金額を見て、気持ちよく決めようと思う。」
一歩踏み出すためのメモ(30秒)
やりたいことを3つ書く(例:動画編集/図面チェック/授業ノート)
11 or 13を仮決め(今日のバッグで持った想像を)
合計金額をメモ(Pencil/Keyboard込み)
やりたいことを3つだけ書き出して、どれが“いま”をいちばん軽くしてくれるか。
その答えに合わせて、ProかAirを選べば大丈夫。
あなたの相棒は、もうすぐ手の届くところにいます。

見てくれてありがとー。












