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はじめに|ChatGPTで音声文字起こしがうまくいかなかった人へ
ChatGPTで音声ファイルの文字起こしを試してみたけれど、
「ファイルが長くてエラーになった…」
「日本語のファイル名が原因で失敗…」
という経験、ありませんか?

ChatGPTで音声文字起こしがうまくいかなかった
実は、ChatGPT単体では音声ファイルの取り扱いにまだ制限があり、うまくいかないことも。
でもご安心ください。OpenAIが開発した文字起こしAI「Whisper」をWeb上で手軽に使えるツールがあるんです。
この記事では、無料で登録不要の「Whisper Web UI」の使い方や活用法をやさしく紹介。
ChatGPTと組み合わせて活用する方法や、iPhoneとの相性もお伝えしていきます。
Whisperって何?ChatGPTの兄弟AIのような存在
Whisperとは、OpenAIが開発した音声認識モデル(Speech-to-Text)です。
多言語対応(もちろん日本語もOK)
ノイズが多くても比較的高精度に変換
長時間の音声ファイルも処理可能(※PC推奨)
ChatGPTとは別のモデルですが、同じOpenAI社が開発しているため、
「Whisperで文字にする → ChatGPTで要約・整形」といった連携活用にぴったりです。

WhisperはChatGPTの兄弟AIのような存在
Whisper Web UIとは?登録不要・無料で使える文字起こしツール
Whisperをもっと簡単に使いたい!という声に応えるのが、
「Whisper Web UI(Hugging Face)」です。
ブラウザ上で動作(アプリ不要)
アカウント登録なしで使える
.mp3 や .m4a などの音声ファイルをアップロードするだけ
変換結果をすぐコピーできる
👉 Whisper Web UIを開く(Hugging Face)
🔹 Hugging Faceって何?
Hugging Faceは、AI技術を誰でも手軽に試せるよう公開しているプラットフォームです。
OpenAIの「Whisper」もここで無料・登録不要で使えるようになっていて、安全に試せます。
実際に使ってみよう!Whisper Web UIの手順
ステップ1:サイトを開く
上記リンクからWhisper Web UIを開きます。
ステップ2:音声ファイルをアップロード
「Audio file」タブからクリックしてアップロードまたはドラッグ&ドロップで、
iPhoneで録音した.m4aファイルなどを選びます。
ステップ3:待つだけ!
読み込みが始まったら、そのまま数十秒待ちます(ファイルの長さにより変動)。
完了すると、画面にテキスト化された内容が表示されます。
ステップ4:コピーして保存 or ChatGPTへ
結果をコピーして、メモ帳やGoogleドキュメントに貼って保存もできます。
またはChatGPTへペーストして、「この内容を要約して」と依頼することもできます。

アップロードして送信するだけ
これで音声の文字起こしはある程度成功です✊
📝 実際に使ってみた感想
文字起こしで気になった点としては、句読点がついている箇所と、ついていない箇所が混在していました。
また、一部の場所では漢字やカタカナの変換ミスも見られました。
とはいえ、ここまでの文字起こし精度が無料で体験できるというのは、今のAIとしては十分に優秀だと感じました。
Whisper文字起こしで失敗した理由と再現結果まとめ
実際にWhisper Web UIを使って、iPhoneで録音した音声ファイルを文字起こししてみたところ、
成功した例と失敗した例が混在していました。
ここでは、エラーのパターンや繰り返し発生した現象、
さらに再現実験を通じて見えた注意点や対策をまとめています。
Q. Whisper Web UIで「エラー」が出ました。対処法は?
A. 音声ファイルの内容や長さによって、Whisper Web UIでは補完やエラーが起きることがあります。
実際に筆者が3分40秒のファイルを送信したらエラーになりました。
対策としては、次のような方法が有効です:
- 複雑な音声は2分以内に編集 or 別ツールの利用を検討
💡 実際にやってみた結果まとめ(Whisper Web
① 3分40秒の音声ファイル → エラー
ファイルが長すぎたため、最終的に処理が止まってしまいました。

Whisperでの文字起こしも3分40秒ではエラー。
Q. Whisperは本当に正確?繰り返しや誤変換が出ることは?
A. 実際に先ほどのファイルを4つに分け、複数ファイルを処理したところ、3本目・4本目で「前の内容の繰り返し」や「音声にない文の自動補完」が発生しました。
特に「ご視聴ありがとうございました」など、締めの言葉が出やすい傾向があるため、一文ずつ見直す or ChatGPTで整形し直すことをおすすめします。
📷 実際の変換結果と注意点(画像あり)
Whisper Web UIを使って、1分ごとに分割した音声ファイルを個別にアップロード。最初の2本は正確に文字起こしされましたが、3・4本目では以下のような現象が発生しました:
- 同じ言葉の繰り返しが出現
- 音声にない「ご視聴ありがとうございました」などが勝手に補完された
このような出力が出た画面のスクリーンショットがこちら:

余分な文字が出力される

余分な文字が出力される
このように、Whisper Web UIは便利ですが、短い音声ファイルでも補完癖が出ることがあるため注意が必要です。
参考に:1時間以上あけて3番目のファイルを再送信したところ
Chrome・Edgeともにエラーが発生しました。(もとはChrome)
一方、その後、最初のファイルを再送信したところ成功しています。
⚠ 連続処理で精度が落ちる?実際の注意点
Whisper Web UIで、1分ごとのファイルを連続でアップロードして文字起こしを行ったところ、
- 3ファイル目以降で「前の文の繰り返し」や「音声にない補完文」が混入
- 毎回「クリア」でリセットし、十分な間隔を空けても同様の現象が発生
このことから、Hugging Face版のWhisper Web UIは、連続処理にやや弱い仕様である可能性があります。
精度を保ちたい場合は、1ファイルずつブラウザを再読み込みするか、他のツール(例:Notta)との併用がおすすめです。
ChatGPTと連携すれば、整理・翻訳も簡単!
Whisperで「文字起こし」ができたら、ChatGPTでさらに活用!
たとえば:
「この内容をやさしい日本語でまとめて」
「SNSに投稿するならどう書けばいい?」
「英語で書き直して」などもOK
音声 → 文字 → 要約 → 整形の流れがスムーズに。
英語音声の勉強やインタビューのまとめにもぴったりです。
📄 ChatGPTで英語に要約してもらった実例
以下の画像は、実際にChatGPTに要約してもらった英語文の一部です。とても自然で読みやすく仕上がっています😊

音声文字起こしをChatGPTで英語で要約を頼んだ
ChatGPTでの要約・整形は無料?
ChatGPTの無料プラン(GPT-3.5)でも、 短めのテキスト(2000文字前後)であれば十分に要約やリライトが可能です。 長文を扱う場合や、より高度な編集には有料プラン(GPT-4)もおすすめですが、 「音声メモのまとめ」程度なら無料で十分という声も多いです。

ChatCPTを使って文字起こしを要約
よくある質問(Q&A)
Q. Whisper Web UIは完全無料?登録もいらないの?
→ はい。Hugging Face上で提供されており、アカウント登録なしで使えます。
Q. ChatGPTよりも精度はいいの?
→ 音声の文字起こしに関しては、Whisperの方が安定性・精度ともに高いと感じました(体験談より)。
Q. iPhoneだけで使えますか?
→ 可能ですが、スマホブラウザだと動作が不安定な場合もあるため、基本はPC推奨です。
📱 iPhoneでWhisperを使うときの注意点まとめ
- 音声ファイルのアップロード操作が少し分かりづらい(特に.m4a形式)
- 処理が途中で止まることがあるため、安定性はPCより劣る
- 画面表示が変わらず、完了したか分かりにくい場合も
- PCでの使用が圧倒的にスムーズでおすすめ
どうしてもiPhoneで使いたいときは、短い音声(1分以内)+Chromeブラウザの利用が比較的うまくいきやすいです。
🎀 この記事のまとめ
ChatGPTでは音声文字起こしに制限があり不安定
Whisper Web UIなら無料・登録不要で使える
ChatGPTと組み合わせれば要約や翻訳もラクになる!
まとめ
- ChatGPTでは音声文字起こしに制限があるため注意が必要
- Whisper Web UIなら無料&登録不要で日本語対応
- 文字起こし後にChatGPTで要約・整形すればさらに便利
- スマホでも可能だが、基本はPCブラウザ推奨
📎 ChatGPT公式サイト:https://chat.openai.com/
📎 Whisper Web UI:https://huggingface.co/spaces/openai/whisper
📎 ChatGPTシリーズ一覧:https://itparsley.com/category/chatgpt/
📚 次回|無料で文字起こしができるツールの紹介
次回は、無料で文字起こしができるWindowsで使えるツールの紹介
「無料で文字起こし|Windowsでも使えるWhisper Web UIの始め方&リアル検証」をお届けしています✨
またお会いしましょう。今日もここまで読んでくださって、ありがとうございました。