ChatGPT Teamのプロンプトテンプレ集|実務で使える共有・運用アイデア

ChatGPT Teamのプロンプトテンプレ集|実務で使える共有・運用アイデア

昼休み、情報の波を“3枚のカード”に

社員食堂。トレーの味噌汁がふう、と湯気をのばした。
陽菜「SNSの“声”、朝と昼で空気が変わるよね。追いかけるだけで一日が終わっちゃう」
ひろと「なら“箱”を作ろう。Team GPTのプロジェクト。そこに“朝・昼・夕”の3枚カードだけ置く」
彩花(通話)「順番は SNS → 競合 → ペルソナ。今日は運用の芯を作って、明日からテンプレを配るよ」

昼休み、情報の波を“3枚のカード”に

昼休み、情報の波を“3枚のカード”に

このページでは、スマホだけで回せる最小セットを会話と具体シナリオで組み立てます。

  • 同じ“箱”(プロジェクト)に、

  • 同じ“型”(テンプレ)で、

  • 毎日“少しだけ”積む。

合わせて読みたい(準備編)
ChatGPT Teamの共有ワークスペース設定と注意点まとめ
ChatGPT PlusとTeamの違いを徹底比較

目次

リサーチ全体像:「同じ箱」で迷わない

会話
ひろと「“どこに置くか問題”を消すと、9割スムーズになる」
陽菜「箱が決まってるだけで、もう半分ゴールした気分」

やることは3つ。ChatGPTくんQ&A

  1. プロジェクト作成(例:market-research_202511

  2. 共有でメンバー招待(最初は“編集”で合わせ、落ち着いたら権限を調整)

  3. 説明欄に前提(市場・主要KW・商品URL・KPI・運用ルール)を保存

同じ箱に“3チャット”を並べる:

  • チャットA:SNSデイリー(朝昼夕の更新)

  • チャットB:競合比較(観点固定+“差分1行”)

  • チャットC:会話→ペルソナ(営業・問い合わせメモから抽象化)

3カードと通話小窓。抽象UIのみ、可読文字なし。

「SNS/競合/ペルソナ」のカード

よくあるつまずき & コツ躓きを考えるChatGPTくん

  • つまずき:前提が長文になって読まれない
    コツ:先頭に「KPI・主要KW・商品URL」だけ3行。長い説明は下に折りたたむ想定で。

  • つまずき:招待時の権限が曖昧
    コツ:「初期=編集、運用安定後=会話」に落とすルールを明文化。

SNS分析:朝“拾って要約”、昼“傾向”、夕“明日の仮説”

スマホ画面にChatGPTくんの3つの吹き出し。朝の光、陽菜の手、ひろとの通話小窓。

吹き出し①「“価格の納得感”の言い回しが増加」
吹き出し②「比較表投稿の保存率が上昇」
吹き出し③「今夜は2択アンケートが効く可能性」

会話
陽菜「“増えた・減った”だけのグラフ、上司に喜ばれない……」
ひろと「数より“意味”。例文の言い回しを抽象化して“伝え方”に還元しよう」

シナリオ:朝の3分で“差分だけ”更新ChatGPTくんQ&A

スマホの操作

  1. チャットAを開く → 「固定メッセージ:SNSデイリーテンプレ」をピン留め

  2. 入力:

「今朝のSNSまとめ、昨日との差分だけで更新して。140字×3行」

返ってくる例(イメージ)

  • 昨日より「価格の“納得感”」の言い回しが増加(例:“合計いくら?”型

  • 画像より比較表投稿の保存率が上昇

  • 今夜は“2択アンケート”が効く可能性(仮説)

会話
陽菜「“合計いくら?”の言い方、想像以上に多いんだ」
ひろと「“値段の透明性”って、思ってるより安心なんだよね」

昼の2分:伸びた投稿タイプを“見出しの型”で

入力例

「午前~今までで反応が伸びた投稿タイプと理由を2点。“見出しの型”で提案」

出力例(イメージ)

  • 「“合計いくら”が1分でわかる:画像1枚で総額→内訳→割引順」

  • 重さ&持ち運びで選ぶ:2枚比較“だけ”の投稿で保存増」

会話
陽菜「“だけ”って言い切ると、迷わなくて目が止まる」
ひろと「要素を1つ減らすのって、実は最短ルート」

夕方の3分:明日の仮説を“タイトル案”で

入力例

「明日試す角度をタイトル案で3つ。ハッシュタグ:#テスト候補」

出力例(イメージ)

  • 「“合計いくら?”を30秒で計算する投稿」

  • 「“重さだけ”で選ぶiPad、持ち運び派の正解」

  • 保存したくなる比較表:1行“差分”の作り方」

会話
陽菜「“保存したくなる”って約束、効くね」
ひろと「明日の自分が迷わない“言い換え”を残すのがコツ」

つまずき & コツ(SNS編)

  • 数字だらけ問題 →「意味の抽象化」を必ず1行入れる(例:「今日は価格の“納得感”が鍵」)躓きを考えるChatGPTくん

  • 長文化問題 → 出力を「140字×3」に制限/“例文は括弧で短く”

  • タスク肥大化 → 朝昼夕で1回ずつ上書きでOK、履歴はプロジェクトが持つ

競合調査:観点固定+“差分1行”で読む理由を作る

会話(導入)
彩花「“観点が毎回変わる表”は比較にならない。観点は4つ固定、最後に差分1行

観点テンプレ(コピペOK)

観点(固定:比較しやすくするための4つ)
  • 価格帯/打ち出し(強み) — 端的に「いくら感」を比較
  • 訴求トーン(親近感 or 権威) — 語り口の方向性チェック
  • LP骨子(要素順) — 重要要素の並び(合計→内訳→割引 など)
  • 補助(FAQ傾向/レビューの典型) — 補足で見る指標欄
出力(例)
競合A / B / C の横並び表(4観点)+最後に「差分1行」。(例:保存率↑ → 合計がパッと見える比較表が有効)
運用メモ(短く)
  1. 観点は必ず4つ固定。日や担当で変えない。
  2. 差分は最後に「差分1行」で必ず書く(週次レビューで効く)。
  3. 更新ルール:週1で上書き(チームの儀式化が鍵)。
コピペ用テンプレ(そのまま貼れます)
観点テンプレ(競合表)
・観点1(価格帯/打ち出し):
・観点2(訴求トーン:親近感/権威):
・観点3(LP骨子/要素順):
・観点4(補助:FAQ/レビュー傾向):

差分1行(結論):
(例)保存率が↑:合計が一目でわかる比較表にして、保存しやすい順に配置する。
    
ヒント:ファイル名はシンプルに「competitor_table.md」でプロジェクト内に保管。最新版は上書きで1本化すると運用がラクです。

シナリオ:昼の検証から“差分1行”へ

スマホの操作ChatGPTくんQ&A

  1. チャットBに競合URLを3つ貼る

  2. 入力:

観点テンプレで横並び表を更新。最後に“差分1行”

返ってくる例(イメージ)

  • A:価格中庸/“最短でできる”訴求/親近感寄り/LPはFAQ先出し

  • B:価格高め/“専門家監修”訴求/権威寄り/LPは導入→機能→事例

  • C:価格可変/“わたしでもできた”訴求/親近感/LPは短い比較表→申込
    差分1行=「今週は“FAQ先出し×親近感”が“保存率”と相性」

会話
陽菜「“FAQ先出し”、不安を先になだめるのか」
ひろと「“保存の動機”は“あとで読みたい安心”。筋が通るね」

テーブルの上にラップトップ(抽象化した競合表)、左側にひろとが画面を指差し、右側に陽菜が顎に手を当てて考え込む表情。

ひろとがラップトップの競合表を指差し、陽菜が考え込む。右上に通話小窓で彩花が参加。

競合調査:観点固定(4)+最後に差分1行

観点は 価格帯/打ち出し(強み)/訴求トーン/LP骨子 を固定。週1で上書き更新します。

観点競合A競合B競合C
価格帯A:中位/総額提示早いB:高め/割引強調C:可変(見積)/分割前提
打ち出し(強み)A:最短でできるB:専門家監修C:自分でもできた
訴求トーンA:親近感寄りB:権威寄りC:親近感寄り
LP骨子A:FAQ先出し→CTAB:導入→機能→事例→CTAC:短い比較表→申込
差分1行:今週は「FAQ先出し×親近感」が保存率と相性

つまずき & コツ(競合編)

  • 表が広がる → 観点は4つ固定。補助は脚注的に短く躓きを考えるChatGPTくん

  • 差分が曖昧 → 指標を1つ決める(保存率/クリック/離脱)

  • 更新忘れ → 週1の“上書き”に固定。履歴はプロジェクトが保持

ペルソナ生成:会話→抽象→言い換え→検証(4段カード)

会話(導入)
陽菜「“理想の人物像”から始めると、ふわっとしちゃう」
ひろと会話の具体から入れば、明日の検証まで一直線」

4段カード(テンプレ)

会話(導入)
例)陽菜「理想の人物像から始めると、ふわっとしちゃう」/ひろと「会話の具体から入れば、明日の検証まで一直線」
4段カード(構成)
1)会話のコア(1行引用)
会話原文の1行(例:「合計いくら?」)をそのまま残す
2)課題の抽象(共通表現)
会話から導ける課題を短いフレーズで抽象化
3)言い換え見出し(記事・SNS・広告に流用)
読者に刺さる見出しに言い換え(短く・具体的に)
4)明日の検証(計測方法まで)
検証指標(例:保存率)と計測タイミングを1つ明記
シナリオ:問い合わせ1本から“明日の検証”まで(入力例)
入力(ペースト):「家計の見直し中。合計いくらになるのか先に知りたい(家族分)」
出力例(イメージ)
  1. 会話のコア:「合計いくら?」
  2. 課題の抽象:「合計表示の見やすさ」
  3. 言い換え見出し:「家族分の合計が一目でわかる比較表」
  4. 明日の検証:保存率を測る(翌日18:00に保存率を計測)
コピペ用テンプレ(そのまま貼れます)
4段カードテンプレ(persona_from_conversation.md)

1)会話のコア(1行引用):
(例)「合計いくら?」

2)課題の抽象(共通表現):
(例)合計表示の見やすさ

3)言い換え見出し(記事・SNS・広告向け):
(例)家族分の合計が一目でわかる比較表

4)明日の検証(計測方法・タイミング):
(例)保存率を翌日18:00に計測。改善判定は保存率+クリック率で判断
    
運用ヒント:会話の原文1行を必ず残すと、ペルソナが“生きる”→検証につながりやすくなります。ファイル名は persona_from_conversation.md でプロジェクト内に保存し、週1で「検証結果」を上書きしてください。

シナリオ:問い合わせ1本から“明日の検証”まで

入力例(ペースト)

「家計の見直し中。合計いくらになるのか先に知りたい(家族分)」

出力例(イメージ)

  1. 会話のコア:「合計いくら?」

  2. 課題の抽象:料金の透明性が判断の前提

  3. 言い換え見出し:「1分で“合計いくら”がわかる表」

  4. 明日の検証:比較表の保存率を計測(24時間/#テスト候補)

会話
陽菜「“保存率”で見るの、やってみたい」
ひろと「“あとで読みたい”は刺さるからね。比較表は短く、数字は大きく」

陽菜が悩みを話し、ひろとがメモ。右上の通話小窓で彩花がアドバイスしている。

陽菜とひろとが話し合い。ひろとはメモ。右上の通話小窓で彩花がアドバイスしている。

① 会話

困りごと・愚痴・感情をそのまま書き出す

② 抽象

言葉の奥にある「本音・目的」を整理する

③ 言い換え

一言で説明できる“タグ”にする

④ 検証

実際に投稿 → 反応 → 差分だけ更新

つまずき & コツ(ペルソナ編)躓きを考えるChatGPTくん

  • 空論化 → かならず会話の原文1行から

  • 計測できない → “保存・クリック・返信”など1指標に固定

  • 見出しが強すぎる → “約束”を1つに。盛り込みすぎると逆効果

“Team GPTプロンプト”をチーム資産にする(最小3枚)

目的:テンプレを資産化し、チーム全員が「同じ言語」で話せる状態にする。

会話
彩花「テンプレは3枚だけから始めよう。続くから」

彩花の一言どおり、まずはテンプレを3枚だけに絞って運用を回すのが継続のコツです。下のフォルダとファイル名は、そのままプロジェクト内に作ってコピペして使ってください。

プロジェクト内フォルダ: /prompts/research/
  1. sns_daily.md — 朝/昼/夕カード+差分更新の定型
  2. competitor_table.md — 観点固定テンプレ(4)+差分1行ルール
  3. persona_from_conversation.md — 会話→抽象→言い換え→検証(4段)
運用のコツ:週1で「1行だけ改善」→ 上書きで1本化(履歴はプロジェクトで確認)
✅ フォルダを作る ✅ 最初は3枚で止める ✅ 週1「1行改善」を儀式化

合わせて読みたい(関連記事):

ChatGPTくんがプロンプトをフォルダに整理。下のリストは記事の実務テンプレ名です。

ChatGPTくんがフォルダを整理している。

つまずき & コツ(テンプレ資産化)躓きを考えるChatGPTくん

  • テンプレ乱立 → フォルダを切って3枚に限定

  • 誰も更新しない → 週1の“1行だけ改善”を儀式化

  • どれが最新版? → ファイル名に_vを付けない。上書きで1本化(履歴はプロジェクトで見える)

日次ルーティン(朝3・昼2・夕3)+チェックリスト

会話(導入)
ひろと「“少しだけやる”は、続ける魔法」
陽菜「“明日の観測ポイント”があると、朝から迷わない」

  • :SNS 3要点+昨日比+“今日はここを見る”

  • :競合の更新点を1つ(観点は固定)

  • :ペルソナ仮説の言い換え見出しを1本(検証方法つき)😊

朝昼夕の縦3カードとChatGPTくんのチェックリスト(抽象UI、文字なしで運用はHTML管理)

朝→昼→夕の縦3カードとChatGPTくんのチェックリスト

会話で学ぶ:実務ミニドラマ(3シーン)

シーン1:会議の前日—“保存される投稿”はどれ?

陽菜がSNSの保存アイコンを指差し、ひろとが比較表を整理している。通話小窓に彩花。

陽菜がSNSの保存アイコンを指差し、ひろとが比較表を整理している。通話小窓に彩花。

陽菜「“総額パッとわかる”画像、保存が伸びた」
ひろと「じゃあ比較表は合計→内訳→割引の順に固定。テキストを1行減らす
彩花「“あとで見たい”は順番で決まる。最初の1行で“悩みを言い当てる”のが鍵」

シーン2:週次レビュー—“差分1行”を書けない…

週次レビューで悩む陽菜。ひろとが「保存率」を示して助言し、彩花が通話小窓で励ますシーン。抽象UIで指標とグラフの雰囲気を表現。

週次レビュー:指標を固定すると「差分1行」が書きやすくなる。まずは保存率を基準に試してみよう。

陽菜「差分が薄い日がある……」
ひろと「指標を“保存率”に固定してみよう。日によって切り替えない」
彩花指標が動くと書きやすい。“差分1行”は宣言文で締めて」

シーン3:問い合わせの山—ペルソナは“会話1行”から

陽菜が問い合わせの対応して、ひろとが4段カードに整理している。通話小窓に彩花。

問い合わせの山 → ペルソナ4段カードへ整理

陽菜「“家族分の合計いくら?”が多い」
ひろと「4段カードに落とそう。検証は1つ、明日の夕方に計測」
彩花「“大きい実験”より今日の1歩。続く方が強い」

Q&A(会話形式)

Q&A会話

陽菜が疑問。ひろととChatGPTくんが答える。

Q1.
陽菜「スマホだけで本当に回せる?」
ひろと「プロジェクト作成、共有、固定メッセージ、日次更新。どれもスマホでOK」

Q2.
陽菜「メンバー全員のチャットが見えるのは不安…」
ひろと「箱(プロジェクト)を限定して共有するから大丈夫。履歴は箱の中だけ」

Q3.
陽菜「観点は増やしたいけど表が広がる…」
ひろと4つ固定。足りない分は“補助”欄で短く。横並び性が命」

Q4.
陽菜「“差分1行”が思いつかない日がある」
ひろと指標を固定→“宣言文”で書く。例:『今週はFAQ先出し×親近感が保存率と相性』」

Q5.
陽菜「ペルソナが空論っぽくなる…」
ひろと会話の原文1行から始めよう。そこから抽象→見出し→検証の順」

トラブルシューティング(章ごと早見表)

SNS / COMP / PERSONAフォルダ を章ごとに整理

SNS / COMP / PERSONAフォルダ を章ごとに整理

  • SNSカード

    • 症状:数字の羅列 → 対処:意味の抽象化を1行

    • 症状:長文化 → 対処:140字×3で固定

  • 競合表

    • 症状:比較不能 → 対処:観点4固定差分1行必須

    • 症状:更新忘れ → 対処:週1上書きをチームの儀式に

  • ペルソナ

    • 症状:検証に繋がらない → 対処:指標を保存率に固定→翌日夕方に再計測

    • 症状:盛り込みすぎ → 対処:約束を1つ

🗂 テンプレ活用ガイド:Team GPTに貼って回す3ステップ

テンプレ活用ガイド:Team GPTに貼って回す3ステップ

SNS/競合/ペルソナの3テンプレをChatGPTくんに渡して配置しているシーン

陽菜「テンプレ、コピーしたけど……どこに貼ればいいの?」
ひろと「Team GPTのプロジェクト内に“チャットを3つ”作って、それぞれ貼ればOK」
彩花「“貼るだけで使える”のがこのテンプレの設計。スマホでもできるよ」

ステップ① プロジェクトを作る

  • Team GPTのトップで「新しいプロジェクトを作成」

  • 名前を付ける(例:market-research_202511

  • 「説明欄」に、この記事の要約か運用ルールを3行書く

例:
KPI/主要KW/商品URL
SNS→競合→ペルソナの順で運用
朝昼夕のカードを1行ずつ更新

ステップ② チャットを3つ作ってテンプレを貼る

  • チャットA → SNSデイリー

  • チャットB → 競合横並び

  • チャットC → 会話→ペルソナ

貼ったら、最初の1〜2行だけ自分用に書き換える(ブランド名・製品名など)。
その後はピン留め(固定メッセージ)にしておくと、メンバー全員が同じ型で使えます。

ステップ③ チーム共有で“型”をそろえる

  • メンバーを「編集」権限で招待(後で「会話」に変更)

  • チャット名の前に🔸絵文字をつけると見つけやすい

  • テンプレは週1で1行だけ改善して上書きする

Team GPTにテンプレを貼って回す3様子。

上手にテンプレを活用して

彩花「“全部きれいに整えてから共有”じゃなくていい。動きながら整えるほうが、続くから」
陽菜「小さく回して、気づいたらチームの資産になってるって感じだね」
ひろと「そのための“3テンプレ”。明日から、同じ言葉で話せる」

🌱 この章の最後にひとこと

テンプレは「完成形」じゃなく、「共通のスタート地点」。
ひとりが1行変えるだけで、チームの思考が自然に整い、発想がつながるノートになります。
明日の自分が迷わないように、今日のあなたの1行を、Team GPTの箱に置いてあげてください。

🗂 コピペ用テンプレ集(読みやすい&コピペの2モード)

下の各カードは「読みやすい表示」で内容を太字・高コントラストにしています。
すぐ使うときは「▼コピペ用テキスト」を開いて、そのまま貼り付けてください。

テンプレ

1) SNSデイリー(朝・昼・夕)

役割
SNSの流れから“今日の声”を3点で要約するアナリスト
対象
{ブランド/製品/主要KW}
出力
①要点3 ②昨日比(上/下/横ばい) ③明日の観測ポイント
制約
個人特定回避/引用最小/固有名詞は一般化
運用
朝=差分だけ更新/昼=伸びた投稿タイプを見出し化/夕=明日の角度をタイトル案×3#テスト候補
  • 例:“合計いくら?”系の言い回しが増加 → 保存率が上がる投稿は比較表
  • 出力が長い時は「140字×3」と指定

🔗 あわせて読む:ChatGPT Teamの共有ワークスペース設定と注意点ChatGPT PlusとTeamの違い

▼ コピペ用テキスト
役割:SNSの流れから“今日の声”を3点要約
対象:{ブランド/製品/主要KW}
出力:①要点3 ②昨日比(上/下/横ばい)③明日の観測ポイント
制約:個人特定回避/引用最小/固有名詞一般化
運用:朝=差分のみで更新/昼=伸びた投稿タイプと理由を見出し化(2点)
     夕=明日試す角度をタイトル案で3つ(#テスト候補)
テンプレ

2) 競合横並び(観点4固定+差分1行)

観点
価格帯/打ち出し(強み)/訴求トーン(親近感 or 権威)/LP骨子
補助
FAQ傾向/レビュー典型(良い・惜しい)
出力
A/B/Cの横並び表+最後に“差分1行”
運用
週1で上書き、固定メッセージにピン留め(履歴はプロジェクトで管理)
  • 指標を1つ固定(例:保存率)→ 差分1行が書きやすい
  • 観点は4つ固定。増やしたい場合は補助欄で

🔗 関連:共有ワークスペースの整え方と“迷わない”運用ルールTeam GPTで作るマーケティング・アイデアノート(HUB)

▼ コピペ用テキスト
観点:価格帯/打ち出し(強み)/訴求トーン(親近感 or 権威)/LP骨子(4固定)
補助:FAQ傾向/レビュー典型
出力:競合A/B/Cの横並び表+差分1行
運用:週1上書き→固定メッセージでピン留め。指標は保存率など1つに固定
テンプレ

3) 会話→ペルソナ(4段カード)

入力
営業メモ/問い合わせ(匿名化)
出力
  1. 会話のコア(1行引用)
  2. 課題の抽象(共通化)
  3. 言い換え見出し(記事・SNS・広告に転用)
  4. 明日の検証1つ(計測方法まで)
指標
保存・クリック・返信などから1つに固定
  • 必ず会話の原文1行から始める → 空論化を防ぐ
  • 約束(見出し)は1つに。盛り込みは逆効果

🔗 次に読む:プロンプトテンプレの設計とチーム共有ガイド

▼ コピペ用テキスト
入力:営業メモ/問い合わせ(匿名化)
出力:1)会話のコア 2)課題の抽象 3)言い換え見出し 4)明日の検証(計測方法)
指標:保存・クリック・返信などから1つに固定
備考:会話→抽象→見出し→検証の順を厳守

📚 参考:OpenAI ヘルプセンター(共有・ワークスペースの基本) 

まとめ:今日の一歩は“箱をひとつ”、明日の自分が迷わないために

小さな積み重ねに道が続いて行くイメージ

小さな積み重ねに道が続いて行くイメージ

陽菜「……ねえ、なんか、肩の力が抜けた」
ひろと「“全部やらなきゃ”をやめて、朝・昼・夕の3枚に分けただけだよ」
彩花「情報の波は止められない。でも、をひとつ置けば流れは道になる。あとは、同じ型で“すこしずつ”積むだけ」

昼休みのトレーを片づけながら、二人はスマホをポケットにしまう。
プロジェクトのトップには、今日つくった3つのカードが静かに並んでいる。
“朝:SNSの要点と差分”“昼:競合の差分1行”“夕:言い換え見出しと検証”。
どれも短い。けれど、短いから続く。続くから、見える景色がそろう

ここまで読んできたあなたへ、最後のひと押し。

  • 新しいプロジェクトを作って、名前を付ける(例:market-research_今月)。

  • 3つのチャットを並べる(SNS/競合/ペルソナ)。

  • 朝・昼・夕のどこか1回だけでいい。今日のことを1行残す。
    明日、同じ場所を開いたとき、昨日の自分が置いていったやさしい矢印が、きっとあなたを迷わせません。

陽菜「“1行だけ”なら、帰りの電車でもできるね」
ひろと「うん。差分1行がある限り、次にやることは自然と決まる」
彩花「じゃあ、最初のカードを置いてこよう。今のあなたの言葉で

深呼吸をひとつ。
はじめの一歩は、小さくて大丈夫。
箱をひとつカードを3枚
その小さな積み重ねが、チームの会話に地図を描きます。
さあ、あなたの今日の1行を、ここに。

読者に感謝

またねー。