Apple Pencil × ChatGPTでノートを要点カード化|Numbers・Anki対応&復習1-3-7-14日【テンプレ配布】

Apple Pencil × ChatGPTでノートを要点カード化|Numbers・Anki対応&復習1-3-7-14日【テンプレ配布】

はじめに——「書いたノート、見返せていますか?」

社内の昼休み。いつものテーブルに、3台のiPadとApple Pencil。
陽菜「昨日の勉強ノート、写真は撮ったのに、どこを覚えればいいか迷っちゃって……。ページをスクロールしてるうちに時間が過ぎるの」
ひろと「じゃあ今日は“カード化”までやろう。ノートを質問(表)と答え(裏)に分けると、どこを覚えるかが一発で決まるよ」
まなみ(iPad mini 6をそっと置いて)「私はApple Pencilで静かに書いて、夜に
カードへ落とすのが日課。翌朝の通勤前の5分で回すだけでも、体感で記憶の残り方が全然違うんだ」

陽菜がiPadでカード化トライ。まなみが近くで見守っている。

陽菜がiPadでカード化トライ。まなみが近くで見守っている。

本記事は、Apple Pencilで書いた手書きノートをiPadで撮影し、ChatGPTで要点カード化して、NumbersまたはAnki1-3-7-14日の復習サイクルまで回す流れを、会話とステップで徹底ガイドします。
まずは「今日のノートから3ページだけ」でOK。テンプレ(CSV/TSV)とコピペ用プロンプトも配布します。

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3人の実機環境とPencil互換の考え方(ざっくり)

  • ひろと:iPad(第10世代)+ iPad Air(M2)

  • 陽菜:iPad(第11世代)+ 会社貸与の iPad mini(A17 Pro)

  • まなみ:iPad mini 6(Apple Pencil 第2世代)——静かに書くのが好き

Pencil互換の基本メモ(詳細はApple公式の製品ページで“対応するモデル”を確認)

  • iPad(第10/第11世代):Apple Pencil(USB-C)が基本

  • iPad Air(M2)、iPad mini(A17 Pro):Apple Pencil Proに対応

  • まなみの iPad mini 6 は Apple Pencil(第2世代)

陽菜とひろとまなみが自分の持っているiPadとAppleペンシルを楽しく話し合っている

陽菜とひろとまなみが自分の持っているiPadとAppleペンシルを楽しく話し合っている

陽菜「私の第11世代はUSB-CのPencilでいいってことだね?」
ひろと「うん。Air(M2)はProが動くから、ジェスチャー操作でツール切替するときの快適さに差が出るかも」
まなみ「私はmini 6+第2世代Pencilで、薄い紙に書くみたいな静けさが好き。結局は“続けやすい手触り”が勝ちだよ」

 手書きノートの撮影コツ(反射・傾き・読み取り精度)

カード化の成否は写真の読みやすさでだいたい決まります。iPadだけで充分整えられます。

光:テカりを作らない

  • 直射日光やスポットライトは避け、均一な明るさで。

  • 机が暗いときは、紙の下に白い紙を敷くと全体が持ち上がる。

角度:真上+一歩引きズーム

  • カメラは真上から。手や本体の影が入るなら一歩引いてズームで回避。

枠取り&コントラスト:メモの「書類スキャン」が便利

  • 写真 → 編集傾き・遠近を微調整。

  • メモの書類スキャンを使うと、輪郭検出とコントラスト補正でOCRの通りが良くなる。

  • 1ページ=1枚を基本に(後工程のカード分割がスムーズ)。

ノートの書き方(次回からの改善)

  • 文字は黒 or 濃青 + 強調色1つ。薄色は読み取り低下。

  • 構造は見出し → 箇条書き → 図

  • 図は番号・矢印で関係を明示。ChatGPTが言語化しやすくなる。

陽菜が真上からiPadでノートを撮るポーズ。

陽菜が真上からiPadでノートを撮っているところ。

陽菜「“1ページ=1枚”は、なんで?」
ひろと1カード=1論点を作りやすくするため。1枚に論点が混ざると、後で分割が面倒になる」
まなみ「私は図に①②③って番号を入れてる。『図1はこういう流れ』って言えると、AIの整理が安定するよ」

陽菜(失敗例)「あっ、蛍光ペンで書いた大事な式が薄くて読めない…」
ひろと「そこは数字だけ濃い色で書き直して再撮影。あるいは、式の部分だけテキストで追記すればOK」

箇条書き化→要点カード化(Numbers/Ankiに落とす)

まずは「箇条書き抽出」

  1. ChatGPTを開く → ノート画像を添付

  2. つぎの指示を貼る → 出力をチェック → 曖昧箇所に追い質問

コピペ用(箇条書き抽出)

「この手書きノート画像の内容を、論点別の箇条書きに整理してください。
・重要語は太字、定義は一行で。
・図や関係性は番号(1→2→3)で言語化。
・判別しづらい箇所は
(判別できず)と明記。」

陽菜「“(判別できず)”って返ってきたら?」
ひろと別アングルの写真を足すか、その行だけテキストで追記。再依頼するとたいてい通るよ」
まなみ「私は用語表を一緒に渡すこともあるよ。『CI=信頼区間』みたいに辞書化しておくと安定」

iPad画面に白い小カードが3×3で並ぶ。 陽菜が1枚をドラッグして“Front/Back”矢印で分割するイメージ。

陽菜が1枚をドラッグして“Front/Back”矢印で分割するイメージ。

つぎに「カード化(CSV/TSV)」

A)Numbers/Excel/スプレッドシート(CSV)

B)Ankiで本気の反復(TSV)

陽菜「“タグ”って何を入れるのが正解?」
ひろと科目×単元が基本。“力学 公式”“英語 語彙”みたいに。テスト前に範囲だけ一気見できる」
まなみ「私は“重要A/B”も足してる。今日の優先順が決めやすいよ」

 Ankiってなに?——“忘れる直前に会いに来る”復習アプリ

iPad画面のカード下にタグ(丸いチップ風)を2~3個。

iPad画面のAnkiのイメージ。

ひろと「AnkiはSRS(間隔反復)。カードをめくってAgain/Hard/Good/Easyのボタンを押すだけで、次に出てくるタイミングを自動で調整してくれる」
陽菜「つまり“忘れる直前にもう一度”って感じ?」
まなみ「そう。だからムダに全ページをやり直す必要がなくなる。弱点だけよく会う」

使いたくなる理由(実感ベース)

  • 時間の節約:得意カードの間隔は伸び、苦手カードの頻度が上がる→努力が弱点に集中

  • スキマ時間で回る:1分で数枚。朝・通勤前・レジ待ちが学習タイムに。

  • 直前対策:タグで範囲だけ抽出。定期テストや小テスト前の最短復習に効く。

  • 画像・数式OK:Backを箇条書き+簡潔なLaTeXにしておけば視認性が良い。

  • 英語UIでも迷わない:流れはCreate Deck → Import → Studyの3ステップ。

 iPadだけでAnkiを始める手順

  1. TSVテンプレDLanki_import_template.tsv

  2. Ankiを起動 → Create Deck(例:物理・力学)

  3. Import → TSVを選択 → フィールドをFront/Back/Tagsに対応づけ

  4. デッキ指定 → ImportStudy開始

  5. 新規枚数10〜20/日から。Backは箇条書き、タグで科目・単元・重要度を管理。

陽菜(つまずき)「インポートしたら、日本語の改行が変なところで切れちゃった……」
ひろと「TSVはタブ区切りだから、Backの改行は半角のハイフン+スペースで箇条書きにしてみて。視認性も上がるよ」
まなみ「私は“今日の上限20枚”にして、完走の快感を優先。続けられる量がいちばん効く」

公式:Anki(apps.ankiweb.net)
迷ったら、まずはNumbers運用で回してから、Ankiへ移行でも大丈夫。

Numbers派でも回せる「1-3-7-14日」テンプレ

カレンダーに1・3・7・14の丸印。
陽菜が今日にチェック。

カレンダーに1・3・7・14の丸印。陽菜が今日にチェック。

Ankiを使わない日でも、固定の復習サイクルで十分に効果が出ます。

  • 当日 → +1日 → +3日 → +7日 → +14日(→ +30日)

運用

  • note_cards_template をNumbersで開く

  • 次回復習日列を入力

  • 毎朝、フィルタで「今日」だけ表示 → 全部見る

  • 間違えたカードは補足メモに“つまずきポイント”を1行追記

陽菜「昨日サボっちゃったら、今日の量が増えた……」
ひろと今日分を最優先にして、残りはタグで科目を絞る。全部やろうとしないこと」
まなみ「“きれいな間隔”より続けられる運用。飛んだら翌日にまとめてでOK」

 画像が多い日の“Plus判断”と無料で粘るコツ

ヒナが自信に満ちた笑顔で「ワークフロー分割」のカードを選び、Apple Pencilを手にしている。

今日はプラス。たくさんあるから。

  • 図が多いノートを一気に処理したい/やり取りをまとめて回したい日は、Plusが快適。

  • 無料で粘るなら、

    • 画像は1〜2枚ずつ投げる

    • 工程分割(1投目:箇条書き抽出/2投目:カード化)

    • 書類スキャンで文字部分を先にテキスト化して送る

  • 詳細は:iPadでChatGPT Plusは必要?

少し心配そうな表情のヒナ、天秤の片側には「多数の画像」、もう片側には「作業工程の分割」と書かれている。

今日は分割して無料にしようかな。

陽菜「今日は実験ノート10枚ある……」
ひろと「まずは3枚に絞って“型”を作ろう。型が決まれば、残りはコピペで回せる」
まなみ「私は夜に抽出→朝にカード化。分けると集中できるし、処理落ちもしにくいよ」

Q&A(会話で解決編:ひろとが答える/陽菜がやらかす)

ひろとが説明ジェスチャー、陽菜が「なるほど」顔。

なるほどー。

Q1.(数式)
陽菜「積分の式、写真だと潰れる……」
ひろと「式だけテキストで追記して、“数式はLaTeXで”と指示。例:∫_0^1 x^2 dx = 1/3\\int_0^1 x^2 dx = 1/3。Back側は箇条書きで“解法の道筋”を2〜3行に」

Q2.(図形)
陽菜「グラフの山が2つある図、うまく伝わらない」
ひろと「“図1:ピークAとB。BはAより右にあり、幅は狭い。関係はA→Bで遷移”みたいに言語で説明を添える。プロンプトに『図は文章で要点化』も固定」

まなみが静かな部屋でノート→カード化

まなみは静かな部屋でノート→カード化

Q3.(略語・専門用語)
陽菜「“CIとかSE”っていう略語、AIが変に解釈することがある」
まなみ用語表を最初に渡すと安定するよ。『CI=信頼区間、SE=標準誤差』みたいに」

Q4.(文字崩れ)
陽菜「蛍光ペンのとこ、どうしても薄い……」
ひろと「重要語と数字だけ黒でなぞって再撮影。それが無理なら、写真+本文で追記のハイブリッドで」

Q5.(タグ設計)
陽菜「タグを増やしすぎて、逆に探せない……」
まなみ科目/単元/重要度の3本柱に戻そう。“歴史 近代 A”“英語 語彙 B”みたいに。どうしても迷ったら当日分だけ全部でいい」

Q6.(Ankiの枚数)
陽菜「“新規20枚”がキツくて途中でやめちゃう」
ひろと10枚から。完走がいちばんのご褒美だよ。気分が乗る日は+αすればいい」

Q7.(Numbers運用の挫折)
陽菜「“次回復習日”を入れ忘れてズレた……」
ひろと「“当日分”を先に全部見てから、残りは1週間以内で再配分。完璧主義は敵だよ」

Q8.(カードが長すぎる)
陽菜「Backが長文になっちゃう」
まなみ箇条書き3行までにする。『定義/ポイント/例』の三点セットにすると、読みやすくて覚えやすい」

きょうのゴール(実践シーン:陽菜ができた!)

ひながiPadで今日のフラッシュカードの学習を終えたところでガッツポーズ。

ひながiPadで今日のフラッシュカードの学習を終えたところでガッツポーズ。

ひろと「さて、今日は3ページだけカード化して、当日分の復習まで完走しよう」
陽菜「うん。まずは撮影、反射を避けて真上から……。メモの書類スキャンで枠取り……。ChatGPTに、えっと“論点別の箇条書きで”」
(数十秒後)
陽菜「出た!太字の重要語、図の説明も番号で言い換えてくれてる!」
ひろと「次はCSVに落とそう。テンプレはこれ」

陽菜「科目=物理、タグ=“力学 公式 A”。“次回復習日”は今日……完了!」
まなみ「Numbersで“今日”フィルタかけてみて」
陽菜「でた。……よし、当日分を全部見る!」
(3分後)
陽菜「できた……!“つまずきメモ”に『加速度の向きで混乱』って書いた。次回はそこを意識する」
ひろと「すごい。これで明日は+1日、その次は+3日。忘れる前に再会うから、覚え直しが短くなるよ」
陽菜(少し目が潤んで)「“どこを覚えればいいか”で迷わないって、こんなに気が楽なんだ……。ありがとう」

Anki派の人はここでTSVテンプレに切り替え
TSVテンプレanki_import_template.tsv
Anki用プロンプトAnki向け.txt
Create Deck → Import → Studyで、まずは5〜10枚だけ回してみてください。

まとめ——「見返せる形」に変わった瞬間、ノートは資産になる

「見返せる形」に変わった瞬間、ノートは資産になる

「見返せる形」に変わった瞬間、ノートは資産になる

  • 撮影品質(反射・傾き・コントラスト)を整える

  • 箇条書き抽出 → カード化プロンプトの型で安定化

  • Numbersなら「当日分を全部」→ +1 / +3 / +7 / +14で回す

  • AnkiならSRSで“忘れる直前”に再会う。弱点へ集中できる

  • 迷ったら、まずは今日3ページだけカード化して、当日分の復習を完走する

ひろと「続けるコツは“完璧より完走”。当日分をやり切れたら、それが勝ち」
まなみ「静かに書いて、短く回す。積み重ねがいちばん静かに効くよ」
陽菜「私でもできた。だから、あなたもきっとできる。まずは3ページ、一緒にカードにしよう?」

付録:iPad他の記事(必要なときに開いてね)

※Apple Pencilの互換は必ず公式製品ページの「対応するモデル」を確認してください(記事公開後に変更される場合があります)。出典:Apple公式

読者に感謝

またねー。