「まだ使えるのに…急に怖くなる夜がある」
夕飯の片づけが終わって、明美さんはテーブルにiPhone 7を置いた。
長く一緒に暮らしてきた相棒みたいな端末だ。
でも最近、検索すると「サポート終了」「危険」みたいな言葉が出てくる。
見なきゃよかった…と思う一方で、放っておくのも落ち着かない。
「“いつまで使えるか”の話は、前に一度整理しました。
もし時系列から知りたい人は、こちらを先に見ても大丈夫です。」

まだ使える。
でも、ふとした夜に、不安になることがある。
そこへ、姪っ子の陽菜と、陽菜の友達のひろとが遊びに来た。
陽菜はiPhoneを見て、ちょっとだけ眉を下げた。
「ねえおばさん。
不安って、“全部やろう”とすると増えちゃうよね……」
ひろとは、カレンダーを確認するみたいに、指で3つ数えて言った。
「今日やるのは、3つだけにしよ。
ロック・通信・バッテリー。
この3つが整ってれば、“ひとまず安心できる状態”には持っていける。」
明美さんは、ふっと息を吐いた。
「3つだけ…なら、できそう。」
この記事は、その“3つだけ”を、スマホだけで確認できるようにまとめたものです。
買い替えを急かす話ではなく、今の不安を小さくする手順から始めます。
目次
結論|サポート終了後の不安は「全部」より「危ない所を点検」が効く

全部を守ろうとしなくていい。
大事なところだけ、点検すればいい。
iPhone 7は、サポートが終わったからといって、
今日いきなり使えなくなるわけではありません。
ただ、少しずつ
「安全に保つための前提」が変わっていきます。
たとえば──
-
OSの更新が来なくなる
-
新しい安全対策が追加されにくくなる
-
もし問題が起きた時、回避策が限られやすくなる
この並びを見ると、ちょっと不安になりますよね。
明美さんも、同じところで立ち止まりました。
明美さん
「じゃあ…もう使わないほうがいいってこと?」
それに対して、ひろとは首を振ります。
ひろと
「ううん。“全部ダメ”になるわけじゃないよ。
ただね、前より“気にしてあげたい場所”が増えるって感じ。」
ここで大切なのは、
完璧に守ろうとすることではありません。
むしろ、
“危ない状態のまま使っていないか”を点検しておくこと。
それだけで、不安の大きさはかなり変わります。
実はこの考え方、
iPhone全体の安全設定でも同じです。
「何を優先して確認すればいいか」を
整理した記事もあります。
陽菜は、iPhoneをそっとテーブルに置いて言いました。
陽菜
「“全部ちゃんとしなきゃ”って思うと疲れちゃうけど、
先に“ここだけ見よう”って分かると、少し気が楽になるよね。」
そう。
そこで、この記事では確認ポイントを3つだけに絞ります。
特に、次の3つは
「いまの自分を守る力」が強いところです。
-
ロック
端末を触られたときの防波堤になる部分 -
通信
勝手につながる・変な経路を減らすための確認 -
バッテリー/動作
焦りや判断ミスを減らすための土台
ひろとは、指で3つ数えました。
ひろと
「今日はこの3つだけ見よう。
それだけで、“何もしてない状態”からは抜け出せる。」
まずはこの3点を、
落ち着いて、一緒に確認していきましょう。
iPhone 7で押さえたい“3つの柱”|今日やるのはここだけ

順番が分かるだけで、気持ちはずっと軽くなる。
ここから先、
読むだけでもOKです。
「今すぐ全部設定を変えなきゃ」と思わなくて大丈夫。
でも、「いまの状態を一度だけ確認しておきたい」人は、
次の順番がいちばんラクです。
✅ 今日のチェック順(スマホだけでできる)
① ロック
-
パスコードは設定されているか
-
Touch IDは反応しているか
-
ロック画面が固まったりしないか
まずここを見ます。
理由はシンプルで、
誰かに触られたときの“防波堤”になる場所だから。
② 通信
-
Wi-Fiが勝手につながっていないか
-
VPNがONになっていないか
通信は、目に見えない分、
「気づかないうちに変わっている」ことがあります。
だから、状態を知るだけでも意味があるところ。
③ バッテリー/動作
-
急に減らないか
-
触ると熱くならないか
-
動きが重くなっていないか
ここは一見、
セキュリティと関係なさそうに見えますが、
実はとても大切です。
端末が不安定だと、
焦って操作したり、
いつもと違う表示に驚いて押してしまったり──
判断ミスが起きやすくなるから。
陽菜が、小さく笑って言いました。
陽菜
「“全部やれ”って言われると、
読んでるだけで疲れちゃうけど…
順番が分かってると、ちょっと安心する。」
ひろとも、うなずきます。
ひろと
「うん。
順番って、“頑張る量”を減らすためにあるんだよ。」
そう、その感覚で大丈夫です。
今日は、
“ちゃんと守る”ための作業じゃなくて、
“整える入口”を作るだけ。
ここから先は、
この3つをひとつずつ、
落ち着いて見ていきます。
ロックまわり|「開きっぱなし」になっていない?(最優先)

大事なのは、まず「開きっぱなし」になっていないかを確かめること。
サポート終了後に、
いちばん避けたい状態があります。
それは、
“端末を触られたときに、簡単に中を見られてしまう状態”。
アプリや設定をいくら整えても、
ロックが弱いままだと、土台がぐらつきます。
逆に言うと、
ここさえ整っていれば、
他が多少そのままでも「不安の質」は変わります。
そして、このロックまわりは、
いまこの場で、すぐ確認できるところです。
まずはパスコードがあるか(6桁以上推奨)
設定 → Face IDとパスコード
(※ iPhone 7は Touch ID 表記)
→ パスコードが ON になっているかを確認します。
チェックポイントは、次の3つだけ。
-
もし 4桁 なら、6桁 に変える
-
誕生日・電話番号など、推測されやすい数字は避ける
-
メモ帳やケースに貼らない(これ、実はとても多いです)
ひろとは、少し苦笑いしながら言いました。
ひろと
「iPhone 7って、Touch IDが便利だから、
つい“パスコード軽め”で使いがちなんだよね。
でも、ここは土台。」
ここを整えるだけで、
「万が一触られても、すぐ中は見られない」状態になります。
Touch IDが不安定なら、登録を整える
Touch IDが通りにくいと、
つい “ロックを弱くしたくなる”ことがあります。
でもそれが、
不安の入口になりやすい。
Touch IDの反応が不安定なときは、
仕組みを知っておくと落ち着いて対処できます。
よくある原因は、こんなものです。
-
指が乾燥している
-
指先が荒れている
-
ホームボタンが汚れている
-
指紋登録が昔のまま
このあたりは、
登録し直すだけで改善することが多いです。
設定 → Touch IDとパスコード → 指紋を追加/削除
-
反応しにくい指紋は一度削除
-
同じ指を 2回登録 すると安定することもあります
陽菜が、ぽつりと言いました。
陽菜
「反応しないと、
なんか“拒否された”みたいで、ちょっと落ち込むんだよね…」
その気持ち、すごく分かります。
でもそれは、
端末の気分ではなくて、
乾燥・角度・汚れといった条件で起きることがほとんど。
落ち着いて整えれば、大丈夫です。
ロック画面の“癖”を減らす(誤操作の不安を減らす)
ロック画面が固まる、
スワイプが効きにくい──
そんなときは、
「すぐ直そう」とするより、
「焦って変な操作をしない」ことのほうが大切です。
まずは、この順番でOK。
-
画面を一度消す → 少し待つ
-
反応が戻らなければ、再起動
-
それでも繰り返すなら、設定やストレージを確認
ここは、
“困った時の逃げ道”を知っているだけで
安心感がかなり上がります。
もし同じ症状が何度も出るなら、
ロック画面特有の原因を切り分けておくと楽です。
通信まわり|VPNは万能じゃない。「入っているか」を把握するだけで前進

触る前に、まず“今どうなっているか”を見る。
サポート終了後に、
じわじわ増えやすい不安のひとつが、
「通信が、どこを通っているか分からない」
という感覚です。
画面には何も出ていないのに、
裏側では設定や経路が変わっているかもしれない。
この“見えなさ”が、不安を大きくします。
特にVPNは、
入っている=安心
とは限りません。
だからここでは、
「良い・悪い」を決める前に、
まず“状態を知る”ところまでをゴールにします。
まず“VPNがONか”を確認する
確認場所は、主に2つあります。
-
設定画面の上部に「VPN」と表示されていないか
-
設定 → VPN
(機種や環境によっては「一般」の中にあることもあります)
もし ON になっていたら、
いったんこう考えてOKです。
「いま、別の道を通って通信している状態」
それが安全かどうかを
この場で決めなくても大丈夫。
“把握できた”こと自体が、前進です。
陽菜が、画面をのぞき込んで言いました。
陽菜
「ONって出てると、
なんか“触っちゃいけない感じ”がして、
余計に不安になるんだよね…」
ひろとは、ゆっくり首を振ります。
ひろと
「触っちゃいけないんじゃなくて、
“今そうなってる”って知るだけでいいんだよ。」
そもそもVPNが必要かどうかは、
使い方によって答えが変わります。
「遅い/つながらない」時は、OFFで切り分けていい
もし、
-
通信が遅い
-
ページが開かない
-
アプリがつながりにくい
そんな違和感があるときは、
一時的にVPNをOFFにして切り分けるのが王道です。
考え方はシンプル。
-
VPN OFF → 速くなる
→ 原因がVPN側に寄っている可能性 -
OFFでも変わらない
→ Wi-Fiや回線側の可能性が高い
ここで大事なのは、
「OFFにする=危険」ではない、ということ。
ひろとは、念押しするように言いました。
ひろと
「OFFにするのが怖いなら、
“戻せる場所が分かった”だけで、今日は十分だよ。」
この
“戻せる”感覚があると、
設定に対する怖さがぐっと下がります。
具体的な切り分け手順は、
別の記事で順番どおり整理しています。
無料VPNは「危険」と決めつけず、“確認ポイント”を持つ
無料VPNという言葉を見ると、
それだけで身構えてしまう人も多いと思います。
でも、
一括で「危ない」と決めつけるより、
確認ポイントを持っているかどうかのほうが大切です。
たとえば、次の3点。
-
運営元が分かるか
-
どこで収益が出ているか
(広告/有料プランなど) -
権限が強すぎないか
(プロファイルを入れていないか)
この3つが見えてくると、
気持ちが変わります。
「よく分からないから怖い」
から
「判断できる状態」へ。
もしVPNや通信設定に、プロファイルが関係している場合は、
削除していいか迷う人も多いので、こちらも参考になります。
バッテリーと動作|不安定さは“判断ミス”につながる(だから整える価値がある)

端末を少し休ませるだけで、気持ちも落ち着くことがあります。
iPhone 7をサポート終了後も使うなら、
セキュリティ設定だけでなく、
“端末が安定して動いているか”がとても大切になります。
「え、バッテリーってセキュリティと関係あるの?」
そう思いますよね。
でも実は、ここは
不安や事故が入り込みやすい入口でもあります。
充電の挙動が気になる人は、
設定で確認できるポイントがあります。
なぜなら、端末が不安定な状態だと──
-
焦って、よく分からないリンクを踏んでしまう
-
いつもと違う表示に驚いて、反射的に押してしまう
-
「あとで再起動しよう」と思って、そのまま放置してしまう
こうした
“事故の入口”が増えやすくなるからです。
陽菜が、少し思い当たるように言いました。
陽菜
「動きが重いときって、
それだけで気持ちが落ち着かなくなるんだよね…」
そう。
端末の不安定さは、
操作ミスだけじゃなく、気持ちの余裕も削っていきます。
充電が80%で止まる/100%になったり戻ったりする
「ちゃんと充電してるのに、止まる」
「100%になったと思ったら、すぐ下がる」
こういう挙動があると、
それだけで不安になりますよね。
でもこれは、
設定や学習の影響で起きることも多く、
すぐに故障と決めつける必要はありません。
まずは
「そういう仕組みがある」と知っておくだけで、
気持ちはかなり落ち着きます。
詳しい確認手順は、
設定シリーズの記事で順番に整理しています。
発熱が多い・急に重い時は「まず負荷を減らす」
端末が
-
触ると熱い
-
急に動きが重くなる
そんなときは、
何かが壊れている前に、
“頑張りすぎている”だけの場合もあります。
まずは、次のような負荷を減らしてみてください。
-
充電しながら、重い作業をしない
-
ケースを外して、熱を逃がす(状況に応じて)
-
使っていないアプリを閉じる
-
一度再起動して、動作をリセットする
“熱い・重い”は、
端末が無理をしているサイン。
ここを少し落ち着かせるだけで、
体感が変わることは珍しくありません。
ひろとは、穏やかに言いました。
ひろと
「無理させたまま使うより、
一回休ませたほうが、結果的に長く使えるよ。」
「今後も使うなら」整える順番(保存版)
ここまで読んでくれた人向けに、
整える順番を、もう一度まとめます。
-
ロックを強くする
→ 事故を防ぐ“防波堤” -
VPNやプロファイルを把握する
→ 通信の“見える化” -
端末を安定させる
→ 焦りや判断ミスを減らす
この順番で考えると、
「何から手をつければいいか」で迷いません。
明美さんが、少し安心した顔で言いました。
明美さん
「なんか…
“守る”って、アプリを入れることだと思ってたけど、
そうじゃないんだね。」
ひろとは、うなずきます。
ひろと
「うん。
守るって、まず“揺れない状態”を作ることだと思う。」
ここまでできたら、
もう “何もしていない状態”ではありません。
今日は、これで十分です。
安心パート|全部やらなくていい。今日はここまででOK

今日はここまででOK。
確認できた、それだけで十分です。
ここまでで、
もう十分です。
全部の設定を変えなくても、
全部の記事を読まなくても、
今日ここまで来たなら、それで大丈夫。
今日できたことは、たった3つ。
-
ロックを見直した
→ 端末を触られたときの“防波堤”を確認できた -
VPNの状態を把握した
→ 通信がどうなっているか、分からないままにしなかった -
バッテリーと動作の不安定さに気づけた
→ 焦りや判断ミスの入口に、目を向けられた
この3つがそろえば、
「何もしていない状態」からは、ちゃんと抜けています。
陽菜が、少し声を落として言いました。
陽菜
「“怖い”って気持ちが、
いきなりゼロになるわけじゃないけど…
“確認できた”ってだけで、
ちょっと眠れる気がするよね。」
そうなんです。
不安って、
正体が分からないと膨らみます。
でも、
「ここがこうなってる」と
見える形にできると、自然と小さくなる。
だから、
ここで止めていい。
今すぐ次の設定に進まなくても、
今日は端末をそっと置いて、
いつもどおり過ごして大丈夫です。
明日でも、来週でも、
「そういえば続き、見てなかったな」と思ったら、
また戻ってきてください。
この記事は、
いつ読んでも、続きから始められるように作っています。
今日はここまででOK。
ちゃんと、前に進めています。
Q&A|よくある不安(短く整理)

よくある疑問を一つずつ整理できると、安心して次に進めます。
Q1. iPhone 7はもうネットを使わない方がいい?
明美さん
「“もう使わないほうがいい”って言われると、急すぎて困っちゃう…」
「使う/使わない」で割り切るより、
使い方を整えるほうが現実的です。
ロック・通信・不審なリンクを避ける習慣で、
リスクはきちんと下げられます。
Q2. LINEや電話だけなら大丈夫?
陽菜
「連絡だけなら、最低限どこを見ておけばいいんだろう?」
連絡手段が中心なら、優先順位は
ロック強化+通信把握。
この2つが整っていると、安心しやすくなります。
Q3. 銀行アプリは使っていい?
ひろと
「怖いなら、今すぐ結論を出さなくても大丈夫だよ。」
不安が強いなら、
いきなり「使う/使わない」を決めなくてOK。
まずは Touch ID/パスコードが強い状態か、
VPNやプロファイルを把握できているか。
そこから、判断材料は少しずつ増えていきます。
次の選択肢|延命を続ける?移行を考える?(どっちでもいい)

「入れなくても、できることがある」と分かるだけで、少し気持ちが落ち着く。
ここまで読んだあなたは、もう“放置”ではありません。
だから、次は選べます。
延命を続ける人へ
-
今日の3点を整えて、まずは落ち着く
-
VPNやロックの“迷いポイント”が出たら、該当記事へ戻る
-
しんどい時は「今日はここまで」で止める
そろそろ移行を考える人へ
買い替えが怖いのは自然です。
でも「初期化→データ移行→eSIM」まで道筋が見えると、急に現実味が出ます。
移行の具体手順はこちらの記事を参考にできます👇
なお、iPhoneのセキュリティ更新や考え方については、
Apple公式の案内も参考になります。💡 Apple公式:iPhone・iPadのセキュリティとアップデートについて(出典:Apple公式)
まとめ|“怖い”を“確認できた”に変えられたら、それで十分

全部できなくても大丈夫。
「分かって使っている」その状態に、もう辿り着いています。
iPhone 7のサポート終了は、
どうしても不安になりやすい話題です。
検索すると、強い言葉や断定的な表現が並んで、
「このまま使っていて大丈夫かな」と
立ち止まってしまうこともありますよね。
でも、不安の多くは、
「何をすればいいか分からない状態」から生まれます。
今日あなたがここまで読んで、やったことは、
完璧な対策ではありません。
それでも──
-
ロックを整えた
-
通信の状態を把握した
-
端末の安定を意識できた
この3つは、
ちゃんと “今のあなた”を守る力になっています。
ひろとは、最後にこんなふうに言いそうです。
ひろと
「全部できなくてもいい。
“分かって使ってる”ってだけで、全然違うよ。」
もし、また不安が戻ってきたら。
「全部やらなきゃ」と思い出す必要はありません。
今日見た、
この3つだけを思い出してください。
-
ロック
-
通信
-
端末の安定
それだけで、
「何も分からないまま」からは、ちゃんと抜け出せます。
もし余裕がある日が来たら、
もう一つ設定を見てみる。
あるいは、続きを読んでみる。
そのくらいのペースで大丈夫です。
今日ここまで来たあなたは、
もう “何もしていない人”ではありません。
まずは、ここまで。
それで十分です。

ありがとー。またね。


